今週1週間ものすごく忙しくあまり記憶がないです。




というのも実は職場で犯罪が起こり、警察対応やそれに係る処理などに振り回されていました。




夜も眠れず、あれだけ旺盛だった食欲も見事になくなってしまいました。




以前からこのブログを読んでいただいている方はお分かりと思いますが、うちは夫が数年前に冤罪で逮捕され、1年以上裁判をやりましたが実刑になってしまったという過去があります。




とても辛い記憶で、思い出したくはなく、どうやって乗り切ったのか今考えると分からないくらいの2年間でしたがそのときもう2度と会うこともないだろうと思っていた刑事ともまた会い、2度と足を踏み入れることのない警察署へも赴くことになりました。




れっきとした犯罪で、現在進行中なので詳細は控えますが、容疑者が上司にあたる方で急にいなくなってしまったので正直仕事がパンク状態です。



当然ですがいきなりのことで、彼がどういう仕事をしていたかほぼ把握できていないなか部署を回していかなければならず暗闇の中を手探りで進むような状態となっています。





色々な思いが交錯し、仕事をしている間は余計なことを考える必要がないので良いのですが、仕事を離れるとついぼーっとしてしまったり急に涙がでてきます。





犯罪はおかしたものが悪いのは当然で、おかした罪についてはしっかり償わなければなりません。



ただ犯罪をおかしたもの、それぞれに親や子供、配偶者、彼氏、彼女など関係のある方がいます。




ある日いきなり警察が家へくるときの衝撃と言ったら、うしろからコンクリートで頭を殴られるようなものです。




家族に罪はないのです。


それでも支えていかなければなりません。



あるいは支えることに疲れ、離れることもありますがそれも致し方ないことです。






上司にも奥さんがいて、お子さんがいます。



どんな気持ちで夜を迎えていることかと、当時の記憶が蘇りとてもつらい気持ちになります。




一家の主が急に帰ってこなくなり収入が絶たれるというのは、想像以上にとてもとても恐ろしいことです。




こういうとき妻側も働いていればまだ良いのですが、働いていなかったりすると本当に、もうお先真っ暗です。



住宅ローンは、子供の学費は、どうやって払っていけばいい。

相談できる人もいない。

実名報道されたらと思うと気が気ではない。

とりあえず子どもたちにはどう説明する?



といった具合で、本当に体感としてその恐怖を知っています。











それでも、わたしは上司を許す気持ちにはなれないのです。



社会的制裁はしっかりと受けてほしい。





家族がいるから。

家族が困るから。

そんなことで泣き寝入りをしていたら世の中に犯罪は溢れかえります。





加害者家族の気持ち、そして被害者の気持ちを両方経験するということはまれなことだと思いますし、つい感情が不安定になってしまいます。




そんななかでも、あふれかえる仕事を片っ端から処理していかなければなりません。




とにかく「今自分は通常の精神状態ではないのだ」ということを自覚して、しばらくは日常生活を送りたいと思います。




このブログは待ち人さん(犯罪をおかした、またはおかしたと思われる方のご家族)も見てらっしゃるので気分を害してしまわれたら申し訳ありません。