愛知県にある大府(おおぶ)市は、よく大阪市と間違えられる。
 
大府市
大阪
 
「大阪府大府市」の中に、大府市が入っているからだろうか?
大阪の話題だと思って反応される方が多々いらっしゃるが、期待された方には申し訳ないが、大府市である。
 
この写真を見て、遠野市?と勘違いされる方もいらっしゃる。
 
 
大府市と遠野市は友好都市であるので、大府市の大倉公園には遠野市より寄贈されたカッパ像があるのだ。
一瞬、遠野市に見えた方には申し訳ないが、大府市である。
 
プロフィール画像にある「大府ほる蔵」は、色々間違われやすい大府市の歴史の掘り起こし犬である。
『大府市誌』を読みながら、市内の寺社や史跡等を訪れている。
写真もかなり撮りためたので、ボチボチとブログにして放出していこうと思う。
 
ブログの特徴としては地味の一言。
訪れるところには、たいてい人がいない。
この写真はゴールデンウィーク中の写真だが、人が写っていない。
 


ちなみに私が最も注目しているのは「大府の三禅定(さんぜんじょう)」である。

「三禅定」とは、日本の三霊山である富士山・立山・白山を巡拝する山岳信仰で、江戸時代には大変流行っていた。

特に知多半島には三禅定に関する資料が多数残されており、その数はダントツ日本一である。

 

大府市内にも江戸時代に三禅定を行った村人の巡拝記念碑が残されている。

大府市歴史民俗資料館蔵の『三山道中記』は、51日間かけて三禅定を行った大符(おおぶ)村の農民の記録で、その日数は日本最長記録である。

 

 

そんな大流行した三禅定だが今では完全に廃れており、それを知る人はほぼおらず、知多半島内の博物館等も関心が薄~い山岳信仰である。

 

しかし!

令和5年に静岡県・富山県・石川県の間で、日本三霊山を活かした地域振興に繋げるために「三霊山連携協定」が締結された。

もうみんな忘れちゃってる三禅定だけど、注目されるチャンスが来たわけである。

 

ということで、富山県〔立山博物館〕で特別企画展「立山・白山・富士山を巡る 立山衆徒と三禅定」が開催される。

 

 

7月13日(土)からなので、もうすぐだ。
ここに、大府市の『三山道中記』が展示される。

そうはいっても、まだまだ地味な存在である。

 

とにかく、ここで取り上げられるのは地味なものばかりだが、これからよろしく~。