昭和のおじさんの独り言なので(いつもですが)、
車に興味の無い人は記事をスルーしましょう。
家の車が修理に出ている間に、代わりの車としてEV(電気自動車)を借りた。
出川チックな電動バイクやハイブリッド車(電気とガソリンエンジンなどの組み合わせ、って何で初心者向けの解説してるんだw)は乗ったことあるけれど、純粋な電気自動車は初めて。
機会が無かったというよりも、避けていた部分があるんだけどね。
最新の車だったので、まあ快適ですね。操作は何もかもが軽いです。車重は重いはずなのに。
楽です。速いです。そして、眠いです。
やっぱり乗りたくないなー、と思いました。
あまりにも楽すぎて、簡単にスピードが出ちゃうんです。しかも、静かに。
たとえば、私が好むレトロチックな車群は、簡単にはスピードが出ません。
スピードを出せば、大きなエンジン音が聞こえ、嫌が応にも緊張感が高まります。
信号でスタートダッシュをしたければ(発想が既に昭和)、
どんぴしゃでクラッチミートをさせなければ、逆に遅くなるか、
下手すれば止まります(それは本当に下手ですが)。
だから、運転のスキルにあわせたスピードしか出せないわけです。
電気自動車は力も要らなければ、タイミングも関係無く、音すらもせずに猛スピードが出る、
これじゃあ高齢者の事故が多発するわけです。痴呆老人が乗っても走るもん。
私が思うに、一番問題なのは音の無さです。
自分が出している車速というのは、もちろんメーターを見れば数字でわかりますが、
運転中にメーターを凝視している人間はむしろ危険ですよね。
エンジン音の高まりこそが、車速を感覚的に知る最大のポイントだと思うんです。
他にも速度を感じる要素には、風景や周りの車との比較などがありますが、
それらは広い狭いで錯覚が起きたり、所詮は相対的であったりして、把握しづらい面があります。
もう一つは風圧ですが(だから私はオープンカーやバイクが好き)、
そもそもエコロジーを最優先に考えがちな電気自動車は、風の抵抗を受けにくく造ってあるので、
正直これも感じにくいです。
アバルトというイタリアのスポーツ車メーカーが、
電気自動車を出すにあたって、機械的に大きなエンジン擬音が出る仕様にしているみたいですが、
最初はアホくさいと思った私も、今回の経験でそりゃむしろ必要だよなと思いました。
もちろん、爆音鳴らして走る車やバイクを擁護するつもりは無いのですが、
音も無く近づいてくる車やバイクの方がよほど迷惑だと思うんですよね。
ただ、この電気自動車の抑揚の無い運転フィールは、自動運転には最適だと思います。
今は自動運転が実用化するまでの過渡期なんですかね。
私がボケて運転不適格者になるのと、どっちが早いのかなあ。
あぶない刑事でも観に行こうかな。