亡くなられて既に10年が経とうとしている今、坂間 勇(さかま いさむ)先生を知っている人は、非常に少ないと思う。
自分が、坂間先生に教えてもらったのは、浪人し、東京の予備校に入ってからで、今から30年も前の話になります。
子供の頃から、エジソンやアインシュタインの伝記などを読んでいて、憧れていたのですが、当時、自分にとって物理は、全く面白味が無いものでした。
高校の定期テストでは、100点満点で、50点に満たないこともザラでした。
そんな感じでしたので、自分が大学で物理を専攻したと知った高校の恩師には、大変驚かれたことを覚えています。
坂間先生の授業は、自分にとって、大変衝撃的なものでした。
微積分を多用し、チョークをボリボリ折りながら、黒板に真実を弄り書いていく、坂間先生のスタイルは、破天荒で、受験の俄か物理とは、明らかに一線を画していました。
私なりに、「これが物理か!」と開眼したのを覚えています。
それから、大学・大学院で物理を専攻しました。
残念ながら、紆余曲折があって、物理からは離れててしまいましが、自分自身で考え、本質を追求していく生き方は、その頃に坂間先生に教わったんだと思います。
今更ながら、先生のご冥福を心よりお祈りします。
今日も読んでくれて、あんがと。
貴方の幸せが、世界中で、共鳴しますように。
けんけん