私は、子供の頃から、

「〇△さんは、股関節を傷めてしばらくレクダンスはお休みですって」

「△□さんは、股関節が痛くて今度の旅行はキャンセルですって」

「〇□のおばあちゃまは、股関節が痛くて夜も眠れないんですって」

等と、さんざん母から聞かされ、

股関節が地獄の一丁目のようにインプットされてきた。

それで、絶対に股関節だけは傷めないように気をつけなきゃだ!と固く決意するも、

何をどう気を付けたもんかネットなんかない頃は調べようもなく、

そんな日がこないようにただただ祈るばかりだった。

そのうち、私は19で坐骨神経痛になり、

それ以来腰痛とは長い付き合いが始まってしまったが、

幸い、それほどこじらせることなく今に至り、

腰痛はもはや私の一部と言っても過言ではない。

その間、時折膝も傷めたが、それも数日安静にすれば治った。

しかし昨年は娘と孫との同居で、

肩と、手の親指と、踵を同時に傷めるという三重苦に襲われ、

その上、膝も腰も順番に痛くなった。

何故、同時に痛くならないのか不思議だったし、

なによりも、こんなに満身創痍でも、

股関節は決して痛くならないなんて、神様ありがとう!

いや、日頃の行いのせいかも、といいように解釈していた。

 

ところで、腰痛予防のためには腹筋背筋をつけること、

とは昔から言われているが、その手の運動が大嫌いな私は、

聞こえないふりをし続けてきた。

とは言え、常に危機意識はあったので、

凄く簡単でらくちんな腹筋運動がテレビで紹介されるとたまにやってみたり、

高齢者でもクリアできそうなNHKのテレビ体操も時々試してみた。

でも、2~3回も続けると、必ず痛くなる場所があった。

最初は、やめたい口実なのか?と自問自答してみたし、

実際やめたかったので、因果関係はわからぬまますぐにやめた。

そんなことを何回か繰り返してきたのだが、

最近またいつもの場所が痛むのだ。

あれ?なんかしたっけ??と思い返すと、それがやっぱり、なんかしていた。

考えないと思い出せないくらいホントに簡単で体操ともいえない「動き」を、

ほんの1~2分、ほんの2~3日しただけなのだが・・・

これで、ついに、やっぱり因果関係はあるのだと確信した。

この場所って、なんなんだろ

指で押さえてみるも、お肉があまりに分厚く骨に辿り着かないものだから、

筋肉痛?いややっぱり骨かな・・・

それにしても、今までよりも随分痛い

それで、パソコンで、「人間の体の骨」を検索したら、

全身の骨のイラストが出てきた

そして、ここだな、と思った場所に書かれてる文字を見た途端、

私の頭の中でバッハのトッカータとフーガが鳴り響いた

 

だって、そこは、まさかの地獄の一丁目

 

股関節という文字から、違う場所を勝手にイメージしていたのだが・・・

 

股関節?!

ここが?!

ショックで血圧も上がっちゃう

 

とにかく安静にしよう

いつもそうやって乗り切ってきたのだから