日露戦争の史跡で、
最も有名なのが「203高地」ですよね。
海抜203メートルにある場所という事で、
この名前がつけられました。
日露両軍の激戦地で、
この戦争の勝敗を決めたといってもいい場所です。
登る途中、
乃木希典陸軍大将の息子の墓がありました。
ここで戦死されたようです。
墓石の方向は日本の方角を向いているという事で、
なんだか切なくなりますね。
故郷に帰りたかっただろうに・・・
車で登ること、およそ10分。
ついに到着しました。203高地です。
ここには旧日本軍が建てた記念塔もありました。
震えるような感動を覚えます・・・
1904年に日本軍はロシア軍に勝利して、
この場所を占領します。
そして、ここから旅順港や市街地を砲撃し、
一気に陥落させました。
小説「坂の上の雲」の有名な一節。
指揮官の児玉源太郎が、
203高地を制した兵士に電話で語りかけます。
児玉「そこから旅順港は見えるか?」
兵士「見えます!丸見えであります!」
その言葉通りでした。
ガイドさんによると、大気汚染などで、
これだけはっきり見える日はそうないと言います。
いや~、ラッキーでしたね。
本当にきれいに旅順の街並みが一望できました。
203高地の感動を引きずったまま、
市街地へ向かいます。
現在の旅順も、
ロシア時代の面影が残っていました。
ヨーロッパ風の建物が並びます。
こちらは旅順の「旧大和ホテル」
現在は何に使われているのか、
わかりませんが、
少し傷みが激しいようですね。
かつては、満州のチェーンホテルでした。
といっても、
かなり高級ホテルだったようですが・・・
そして、こちらは旅順駅。
これもロシア時代の建物で、
日本が引き続き、使用していました。
それにしても、
旅順にはロシア時代、そして日本時代と、
様々な時代の香りが今も漂っています。