旅順に向かう途中に、
案内された場所があります。
それは「東鶏冠山(ひがしけいかんざん)」
ここは日露戦争の激戦地です。
かつて旅順を支配していたロシア軍と戦うために、
日本軍は大連に上陸し、
旅順を目指しました。
しかし、その途中の東鶏冠山に、
ロシア軍は強力な要塞を作っていました。
ロシア軍はここに立てこもり、
日本軍に対して徹底抗戦をします。
この戦闘で、
日本は1万人近くの死者を出したといいます。
生々しく当時の要塞跡がここには残っていました。
苦戦の末、4ヶ月近くをかけ、
1904年に日本軍はこの要塞を占領し、
戦闘は終結しました。
当時の日本軍が建てた記念碑も残っています。
しかし、よくもまぁ、
中国も残していますよね・・・
きっと負の遺産だと思うのですが・・・
一つの歴史的遺産として、
今では観光客に開放しています。
近くにはロシア軍が使っていた大砲も、
展示されていました。
複製ではありますが・・・
日本語での案内表記もあります。
続いて向かったのは、
山の中に深く入った場所です。
ここに「望台砲台」という場所があります。
長い長い階段をひたすら登ると・・・
到着したのは、とある山の山頂。
ここに大砲2門がありました。
ここもかつてロシア軍の要塞でしたが、
日本軍がこの山頂を占領して、
旅順攻略における勝利を決定づけた場所だという。
砲台は日本軍が攻めてくる方向を向いていました。
きっと、多くの日本兵が、
この大砲の犠牲になったのでしょうね。
合掌・・・
そして、ここからは旅順の街並みが一望できます。
今日は天気もよく、
本当にきれいに見えます。
今からおよそ100年前、
私達の先輩達がこの地を踏んでいたんですね・・・
何とも不思議な気持ちになりました。