戸田市内ではたぶん初めてとなるスポーツジュニアを支える保護者を対象としたこの講座は、多くのお客様にご注目頂き、満席での開催となりました。
最初は泉田大輝先生のスポーツジュニアの身体作り。
子供の競技レベル向上のために必要なことは、枠にとらわれない、いろいろな動き、いろいろな経験が必要なこと。
遊びを通した発育運動の重要性などをお話しいただきました。
「いつ結果が欲しいですか?」
「お母さんが今熱中しているものはありますか?」
子供は親をよく見ています。
スポーツジュニアを支える保護者の意識改革のような問いかけに、参加者のみなさまのメモの手が止まりません。
鋭く、そして優しい大輝先生。
子ども発育運動教室を担当しているトレーナーさんなので、子どもの心理と発育に精通しており、ご自身も二人のお子さんの父親でもあるので、保護者目線でのアドバイスもとても上手。
スポーツジュニアが長く競技を楽しみながら、身体を作り結果を出していくために必要な様々なテクニックを教えていただきました。
後半は石沢直之先生のスポーツジュニアの育て方、メンタル管理のへと進行します。
「メンタルって怪しい感じですよね~」
という切り口から、メンタルトレーニングの歴史や定義、基本的な8つの心理的スキル、内因的動機付けと外因的動機付けの違い、課題目標と自我目標の違いとそれぞれのがどのように競技へ結果が出るかなどを詳しくお話ししてくださいました。
保護者としてはつい過剰な期待をしたり、結果にこだわりたくなりますよね~。
ですが、お子さん自身の積み重ねている過程や取り組んできた課題、プロセスを評価してあげることが大切で、そのことに自信を見出させることが大切であること。
今やっているスポーツが好き、だからもっとうまくなりたい、なので自分で考えて努力をしていくこと。
成長、自身、実力発揮のプロセスを後方支援していくために必要なことは、、、
お子さんの失敗を恐れず、成功のもとととらえ、お子さん自身がミスから気づきを得てイメージを修正していくためのサポートを保護者は支援していくこと。
ここには書ききれないほどの量で、スポーツ以外にも応用できるメンタル管理テクニック満載でした。
最後は栄養摂取と補食の考え方。
スポーツジュニアを支える保護者が最も関わり管理する必要がある食事。
成長にとって必要な栄養素、スポーツ前後の食事、補食の取り方、水分摂取などについても詳しくご説明頂きました。
食品カテゴリーマップを使い、このときは何番を摂取、あの時は何番など、食べる必要のある食材を可視化してくださったのがとても分かりやすかったな~。
スポーツジュニアの保護者の悩みは、食事がやはり一番多く、身体を作るための食事量や、食べさせる順番、補食の種類などなどをお話しいただき、あっという間に時計を見たら1時間が経過。
質疑応答は参加者のみなさまから自己紹介を頂きながら、お一人ずつお悩みQ&Aという方式で進行。
身体作りのこと、メンタルのこと、みなさまそれぞれに今抱えている問題点や疑問に思うことなどをお話ししていただき、講師の方に答えてもらうという時間は、参加者の皆様同士のブラッシュアップにもなったようで、ウンウンわかるわかるだったり、そういう考え方やかかわり方もあるんだと新しい気付きを得ていただいたりなど、充実した時間だったようです。
気が付けば1時間の講座はスタジオレンタルマックスの2時間にずれ込み、全員のみなさまのQ&Aにはお答えできたものの、最後はあわただしく終了となりましたが、いやはや、充実した内容で主催のわたし自身も2競技をこなす12歳のスポーツジュニアを抱える母として、とても勉強になった1日でした。
みなさまのお子様たちの目標が達成され、自己実現が形となり、実りあるものとなりますよう心よりお祈りしております。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
そしてチームたんぱく質のみなさまにもこの場を借りてお礼申し上げます。
すばらしい講座をご提供頂き、本当にありがとうございました。
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ここからはちょっとだけわが家の話を。
水泳が大好きな娘は1年ちょっと前からあるクラブチームの第一期生として水泳選手育成コースへ入り、中学の部活は水泳に集中するために文系に入りなさいと勧めたにもかかわらず、なぜか入部届には卓球の文字が。
説得するも、この言葉にわかったよと言うしかなくなります。
「ママちゃんと同じことを言っている先生を見つけたの!勝負にこだわれ、限りある時間を有効に使えとか言ってるの、この部活に入ったら精神強くなって水泳に必ずいい結果が出ると思うんです。水泳強くなるためにお願いします、卓球部に入れて下さい。」
予想外の2競技同時進行の中学生活。
と同時に、勉強、睡眠、食事、生活全般の管理が始まりました。
さすがに2競技もやると塾に行っている時間の余裕はありません。
家で勉強を見ることを決め、1日で2競技重なる日も週に2~3回ほどあるので補食をもって学校前で待機からの送迎、22時就寝は厳守。
競技をやっている本人はもちろん忙しいですが、支えている親も仕事をしながらこれらをこなす日々は、一人っ子とはいえ多くの時間を取られ、本音を言うと大変です。
娘はこういいます。
「ママちゃん、好きなことをさせてくれてありがとう」
「自分で決めたことなのだから燃え尽きるまで本気でやり尽くし、高校生になったら存分に遊びなさい」
わたしはこう答えました。
困り果てているような態度をとりつつも、実は自分のやりたいことを見つけてきた娘に安心感というか、本人にはナイショにしていますが、喜びを感じています。
二人三脚で始まった中学生活、互いに使える時間の多くを使って本気で取り組んでおりますので、ほんの些細なことで信頼関係のバランスを崩し大ゲンカになることもしばしばです。
みなさまに言えないような醜態もあります。
日々がノンフィクション、ケンカあり笑いあり失敗と成功と、言い過ぎと反省です。
内発的な動機付けで子どもが自ら見つけてきた好きなこと、やりたいことを応援できる親としての幸せを感じながらの日々はこのような繰り返しですが、巣立ちの時を迎えている娘と共に歩む最後の時間を大切にしていきたいと思います。
一生懸命って楽しいですね。
わたしは12年たって今やっとお母さんになれた気がしています。
読んでくださり、ありがとうございました(^^♪
これからもkokoカフェでたくさんの面白いこと企画していきますね。