今日
ホリスティック関西のシンポジウム
大阪で開催されました。



 
私のベビマとリフレの師匠である
はやしひろこさんも、実行委員で参加されてました♪
 
ちなみに
「ホリスティック」とは
 
「全体の」を意味する
古代ギリシア語である
「hols」に由来します。
  
人は、心だけでも、身体だけでもなく
 
「心」「身体」「霊性」
密接に関わりあった
存在であるということです。
 
病気になったとしても、
西洋医学的に薬だけで一方を治すのでなく、
  
人間をホリスティックにとらえ、
病気をきっかけに、
様々な方法で、治療を考えます。

 
今日は、様々な演者の方々が講演をされましたが、
 
とくに印象に残ったのが
 
著書『嫌われる勇気』が有名な
アドラー心理学の岸見一郎先生
  
私は著書を読んでませんが、

淡々と、明瞭に様々な症例を話されていて
でも人間的な面白みがにじみでてる方で、
味があって、とてもおもしろい!
 
  
アドラー心理学の考えでは
 
クライアントさんがカウンセリングに来られ、
なんらかの症状があっても、

治療目的を「症状の除去」におかず

「その症状がいらなくなる状況をつくる」というのを
目標設定にされるそう。
 
 
なんらかの症状が出ていたとしても、
 
「必要性があって、症状を作りだしている」のだとしたら、

症状だけをなおしたとしても、
また再発したり、
別の形としてでるかもしれませんもんね。
 
 
そして、その症状には
誰かになにかを訴えたい相手役がいると考えるそうです。
 

たとえば・・
 
過食症の子どもの一例をあげてましたが、
 
親から言われたことが絶対で、
その通りやってきた、ある子どもが、
過食症状を起こしてカウンセリングにこられたそうですが、
 
「食べることだけは、親にコントロールさせないという意思」が
そうさせたりする場合もあるそうです。
 

いやなら、やりたくないなら
「言葉で言えばいいのに」
思われそうですが、
 
 
それができなくて、
意識、無意識に関わらず、
言葉で、相手に言えない訴えを、

自分の身体の弱い器官を使って訴えさせるのだそうです。
  
小さな子どもが、
よくお腹が痛くなったり、
風邪でもないのに急に熱を出したりするのも

そういうことかもしれませんね。
 
 
じつは、私は
本職は「ラフターヨガティーチャー」ですが、
 
「アロマセラピスト」でもあり、
ベビーマッサージの講師でもありました。
 
ハンズオンヒーリングのクォンタムタッチⓇなどで
ヒーリングをやったりも。
 
 
ここ数年は、
ボランティアで緩和ケア病棟で
アロマセラピーのボランティアもしています。
 

最近、自分自身や、自分の子どもや、
家族、周囲の人たちに
施術する際に、意図するのは
 
「この症状がでる必要性がなくなるには」
いうことです。
 
今日、サイモントン療法の川畑のぶこ先生も
おっしゃられてましたが、
 
病気を私も、
「メッセンジャー」と考えています。
 
病気はわるものではなく、
  
何らかの必要性、
何らかのメッセージがあってでてくれている。
 
だから、
でてくれてる今、
 
なぜ、今、その症状がでる必要性があったのかを
徹底的に向き合う。
 
そして、症状がでる必要性をなくしていくことで、
結果的に症状が緩和されたり、なくなっていったり。
 
でも、症状をなくすのが目的でなく、
症状というメッセージをきっかけに
いろんなことと向き合ったり、
感じたりする。
 
それをとても大切にしています。
 

お蔭さまで、私自身、
小さな症状でも、しっかり向き合うので
大きな症状につながっていくことが、ありません。
 
ありがたいです。
 
 
そして、その症状のお蔭で、
 
人の大切さを再認識したり、
自分の身体をいたわったり、
自分のルーツを考えたり、
本当にいろいろなことに気づけたりして、
 
さらにいい感じになっていくんです。
 
   
毎月緩和ケア病棟で、
病気と向き合われている患者さんや
ご家族とお会いするので、

気軽に
「病気は悪者じゃないんだよ」とは
口には出していえませんが、
 
父を長期の闘病の末、
ガンで亡くしていますが、
 
だからこそ、
やっぱりそう思います。
 
 
そうして病気と向き合って、
なおるかもしれないし、
なおらないかもしれない。
 
でも、それ以上に、
なにかを得られるかもしれない。
気づけるかもしれない。
 
それは、自分のためかもしれないし、
周りの誰かのためかもしれない。
   
天の采配は人でははかれない。
 
何年かたって、ようやくわかることもあります。
 
だから、おびえ、ふるえ、
一部分だけをみるのでなく、
病気というメッセージをきっかけに
いろんなことを気づくきっかけになればいいなぁと思ってます。
 
 
ちなみに、
 
今日の講演で一番印象にのこり、
思わず涙をしたひと言があります
 
岸見先生が、大学受験の際、お父さんから
受験先を反対されてたそうですが、
 
そのお父さんに、お母さんがひと言
「あの子のすることは、すべて正しいから。」
 
そう言ってくれたことで、
希望する受験先へいけたそうです。
 
いざというときに、
私も、子どもにそう言えるよう生きたい。
 
 
とても、学び深い一日でした。
 
今日という日に感謝