猫の恋愛事情。
-1話-
「俺が傷つけたんだ。」 私は彼の全てを知ってしまった。 そう。
この言葉が彼の口から発せられるまでは…。 ビョウノナナ
「いってきまーす。」 「いってらっしゃい。」 私は 猫野 奈々 中学
3年生
まあ ごく普通の中学生だ。 ミズキ ナノ
「おはよー!なっちゃん」「おはよう、ナノ」この子は親友の水木 菜乃 イジュウインユキ
あ、おはよう!なっちゃん」「おはようー雪ちゃん!」この子も私の親友の伊集院 雪
なにをするにもいつも
3人一緒。
2人とも昔からの幼馴染。
-放課後- 「ねーねーなっちゃん!これからテニス部見に行かない?」
とナノが楽しそうに話しかけてきた。「あー、ナノまさかまた純君見に行くの?」
「ばれましたか。」
2人で顔を見合わせて笑う。「あれ、ナノ雪ちゃんは?」
「なんかまた用事あるみたいでどっかいっちゃったよ。」 「そう..なんだ。」
このところ雪ちゃんは用事があると言ってどこかにいってしまう。いつもなら
3人で仲良く
一緒にいるのにな。ナ:「よし、いこっか!」な:「うん」
2人で歩く廊下。 (タッタッタッタッタ) 向こうから誰かが来る足音。足音は聞こえていたのに
よそ見していて思わず「ドンッ!!!」 「いったぁ...。」 [なっちゃん大丈夫?!」
?:「ごめんね!いそいでるから、今度おごるよ!んじゃ!」オトヤ
そういうとぶつかった相手は走り去ってしまった。「あれって音夜君じゃない?きゃあー!」
「ど、どうしたの!?まさか浮気?」と私がニヤリと笑うと「ち、ちがうよ!」
といって赤面になっていたナノが少し可愛く思えた。
そして外に出てテニスコートへ。 するとナノはつくととたんに「きゃあ~純君~!!!」
とすぐさま純君を応援した。 ナノはイケメン好きで面食いだ。
「もう、ナノ。テニス部のマネージャーにでもなったら?」「遠くから見守るのが一番!」
といってナノはまた応援に戻った。 数十分経っただろうか。「よし、帰ろっか。」
「んー、了解!あぁ、かっこいいなぁ純君っ!」まだナノは純君モード...。
ナノ~、戻ってこ~い、デレデレしすぎ。」私はナノのデレデレっぷりに思わず
笑ってしまった。「笑うな~!」と言っているナノも笑っている。
-帰り道-
それから歩いて信号を渡ろうとしたら、「え、あれって純君?!」「え?!どこどこ?!」
私はナノの目を隠した。ナノには可哀想な出来事が目の前で起きているのだから...。
えぇ~、見せてよー。なっちゃんのケチー」「も、もう駄目なものは駄目!」
目の前ではナノの好きな純君と雪ちゃんが
2人で歩いていた。
(私達に黙って付き合ってたの?!)やっと通り過ぎていったのでナノの目から手を外した。
「あぁー、見れなかったぁー。」「ナノは見なくていいの!」
そう言ってまた歩き始めて話しているのはその話題ばかりだった。
-家について-
「ただいま~。」 「おー。お帰りなな、遅かったな。」「今日もついてってたからね。」
ユウタ
「そうなのか、お疲れー。」今のはお兄ちゃんで、高校
3年生の受験生。名前は祐太。
今は親戚に小さな一軒家を借りて
2人で暮らしている。
「あれ、祐兄受験勉強しなくていいのー?」「い、今休憩してんだよっ?!」
と焦って答える祐兄が面白くてつい笑ってしまった。
「笑うな!つかななも受験勉強しろよ?!」「誤魔化すの下手すぎ!」
笑いが止まらなくなって、祐兄も笑った。「ななー。お腹すいたー。」
「ちょっとまって、着替えてくる。」「ガチャン」とドアを閉めて
2階に上がった。
あのダラダラ祐兄はいつになったら卒業できるのか、まったく検討もつかない。
そうこうしてるうちに冷蔵庫に無かった物を買いに買い物にいくことにした。
