
『99%はバイアス』読書感想文
人がいかに「思い込み」に支配されて生きているかを、ひろゆき氏らしい冷静で合理的な視点から解説した一冊でした。
読んでいて最も印象に残ったのは、「自分は客観的に物事を見ている」と思っている人ほど、実は強いバイアスの中にいるという指摘だった。
私たちは日常生活の中で、性別、年齢、肩書き、世間の常識など、無意識のうちにラベルを貼って判断していました。
しかし本書では、それらの判断のほとんどが事実ではなく、過去の経験や周囲の価値観によって作られた“思い込み”にすぎないと語られていました。
特に、「努力すれば必ず報われる」「正しいことをしていれば評価される」といった一見前向きな考え方も、状況によっては自分を苦しめるバイアスになり得るという点は、ハッとさせられたました。
ひろゆき氏は、バイアスを完全になくすことは不可能だと前提にした上で、「気づいて距離を取ること」が重要だと述べている。
感情的になったときこそ、「それは事実なのか、それとも思い込みなのか」と一歩引いて考える姿勢が、自分を守ることにつながるという考え方は、とても実践的だと感じました。
この本を読んで、私は「正しさ」に執着しすぎていたことに気がつきました。
自分の価値観が絶対だと思い込むのではなく、「別の見方もあるかもしれない」と考える余白を持つことで、人間関係も生き方も、もっと楽になるのではないかと思います。
『99%はバイアス』は、物事を白黒で判断してしまいがちな現代人にとって、自分の思考を見直すきっかけを与えてくれる一冊でした。