臨地実習半分が終わった夏ごろ


この頃夫は抗がん剤治療のため3週に1回、4日間の入院をしていました。


私は毎朝4時半に起床し子供たちのお弁当や朝ごはん家事を済ませる。

6時に長男と私が通学。

ほかの家族が7時に通勤通学。


17時に病院実習を終え学童にお迎えしたあと次女のお迎え。

19時頃夫が帰宅。夕飯や家事。

21時に長男が帰宅。

そのあと実習記録や事前学習。

寝るのはいつも深夜になり

また朝が来る。


夫が入院中は学童にお迎えした足で

夫の病院へむかうという行動が追加された。


とにかく眠れていないし実習のストレスや夫の病気のことなどで心の余裕がまったくありませんでした。


そんな時、夫の病院へ行った帰りに次男が珍しくわがままを沢山いってきました。

私はとてもいらいらしてまだ小学生の次男に

「なんでいろいろわかんないわけ?

お父さん死ぬかもしれないのに自分のことしか考えられないの?」

という感じのことを言ってしまいました。

次男は泣き出してしまい、私も言ってしまったことを後悔しながらもだめだとわかっていながら子供の前で泣いてしまいました。


この数年間。

子どもたちの生活はがらりと変わってしまっていました。


特に次男は小学校入学直前に東日本大震災で被災し卒園式も入学式もまとも行えない状況でした。

入学後も放射線の影響で外での遊びがまったくできず、グランドでの体育、運動会、プール学習などの行事もできず公園で遊びたいと泣かれたこともありました。


そんな生活から2年、次は父親が癌になりいつもそばにいた母親が働きだし看護学生になり自分は下校後に学童保育へ通うようになった。


私はそんな子供たちを気遣う余裕もなくなっていました。


今大事なのはこの子の心のケアなのかもしれない。

ひどい言葉を言ったあと後悔で押し潰されそうになりました。