4人目、出産 | 不倫からの

不倫からの

大好きな彼が既婚者だったなんて

出産準備。

 

 

ベビーベッドやチャイルドシート、その他もろもろ・・・

 

私はもう妊娠しないな、と思ったあと

友人たちに全て譲っていたので

1から買い揃えることになった。

 

今はネットで揃えられるけれど

私たちは、週末の度に、買い物に出かけた。

1つ1つ、手に取って、買い物をする時間が

とても楽しかった。

 

 

妊娠中、ずっと気がかりだったのは

赤ちゃんが小さかったこと。

 

私の体調が万全ではなかったから

ある程度は覚悟をしていたけれど

 

息子たちの母子手帳と見比べると

同じ週数でも、明らかに大きさが違うことを

数値が示していた。

 

 

 

2017年12月。

 

クリスマスが終わり、あっという間に年末。

 

おせちの予定を考えたり

少しずつ、大掃除を始めたり。

 

 

その日。

寝る前に、お腹の張りが気になったけれど

明日も彼は仕事。

 

明日は、安静に過ごそう・・・

と考えながら、眠りについた。

 

翌朝、彼を送り出したあと

のんびり家事をしていたら、突然、破水。

 

すぐ彼に迎えに来てもらい

そのまま、クリニックへ。

 

先生の診察を終え、病室へ。

 

 

予定日まで、まだ3週間もあるのに。

赤ちゃん、小さいのに、大丈夫かな。

不安な気持ちを抱えたまま、いきみを逃す。

 

彼が、一生懸命、腰をさすってくれている。

けれど、手つきが、優しすぎるあせるあせる

 

「もっと!強く!!

ゴシゴシこすって!!」

 

ゴシゴシする彼の額には、汗が滲んでいる。

こめかみ辺りまで、汗が流れ落ちている。

 

 

夜10時。

やっと、分娩室に移動して、出産した。

 

かわいい、子猫のような、産声。

 

 

「おめでとうございまーす。

姫の誕生でーす。」

(この先生は、男児だと「殿」女児だと「姫」と言います)

 

 

えっ?姫?

姫って言った?女の子??

本当??

 

彼も、茫然としている。

 

テキパキと処置済ませ

さっとくるまれたわが子を抱かせてもらった、彼。

 

さすがに、慣れている。

片腕でしっかり抱き、空いた片手で

赤ちゃんの手を触ったり、

頬をつんつんしてる。

 

「女の子かぁ。そうかぁ。

娘かぁ。そうかぁ。」

 

彼の顔が、真っ赤になってる。

手の甲で、1回、

ぐっと目をこすった。

 

 

44cm。2520g。

小さな、女の子。

 

息子たちは、みな身長54~55cm。体重3800g超え。

身長にして10cm、体重は1kg以上

息子たちより、小さな女の子。

 

小さく産んで、大きく育てよう!!

 

 

 

それよりも。

予想外の女の子。

 

大声で叫びたいくらい、嬉しかった。