チームのママさん達が
"うちの子は自分から進んで努力しないんですよ"
って言葉を聞きます。
小学生で自分を奮い立たせて毎日練習を1人でもする子供は稀ですよ。笑
私は息子に毎日10分程で済む事をしてもらっています、それはストレッチです。
もちろん、息子も言わなきゃサボります当然です
人間は欲や責任感など、何か目的が芽生えないと毎日コツコツ努力する事はしません。
大人も子供も目標や目的がなければ、できることなら楽したい生き物なんです。
毎日コツコツ何かをさせる事をやり過ぎだよ!と言う保護者の意見を見たり聞いたりします。
しかし、その保護者には共通点があり…
塾は休ませない
家族旅行は必ず行く
試合と当番以外はグラウンドに来ない
子供の目の前で自分の子供はプロなんかにはなれない
の様な行動と発言をする。
そして一番の共通点は親が努力しない…
そりゃ仕事で疲れているから土日は休みたいだろう、旅行にも行きたいだろう。
気持ちはわかる、しかしその親には子供に努力しろとは言う権利はない、と思う。
旅行や塾は否定はしないが、親の欲である事が多い。
子供も毎日学校でストレスを受けて、平日は塾、週末は野球と恐ろしい過密スケジュールをこなしているのに、パパは土曜日の朝に酒の匂いプンプンで子供をグラウンドに連れてきてさっさと帰る
子供の為に二日酔いだろうが練習やろうぜ!とはならない。
子供は親の行動や発言をよく見て聞いている。
多分、こんな感じの親を持つ子供は野球ではなくても、将来最後の最後で踏ん張りが効かないだろう、だってパパが見本になっているから。
子供は試合の最中でも両親の声は必ず拾う、だって大好きな存在だし憧れであるから。
私は、子供の前で弱音を吐いたり、疲れた姿を見せる事はあっても、だらしない姿やサボる姿は見せない様に心がけている。
妻には愚痴を聞いてもらい、子供に当たらない様にしている。
妻には感謝しかない…
中学の恩師に、私が投手としてテングになっていた時期に毎日のランニングとボールを触ると言う事をサボった時に言われた事が
"毎日学校に子供全員が通わなければいけないのは何故だかわかるか? 学校と言うのは、友達でもなく、趣味や好きなことも違う子供が集まって、その中でどうやって生きて行くか、そして毎日通うと言う努力をする場所だ!毎日コツコツやることによって慣れることを学ぶ場所でもあるんだ!慣れがなければ試合で緊張し、チームメイトに迷惑をかけてしまう、野球をしたいのならば個人のサボりたい気持ちを無くせとは言わないが、出来る限り抑えて、サボっているとチームメイトに悟られるな!"
強烈な言葉だった…
あまり口数の多い人ではなかったが、テングになっていた私にこの時ばかりは言い放った。
確かに、テングになっていた時期の練習試合では思うような投球ができず、自分では何が調子を崩した原因かもわからず、少し不貞腐れていた態度をとっていたと今は思う。
その、微妙な不調の原因を恩師はすぐに見抜いた
恩師からの話が終わった後に、率直な感想は
"サボっていたのがバレてる"
だった。
しかし、今思えば継続する事の重要性と、ほんの少しの不調を見抜き、正せる恩師は本当に凄い人だと思う。
私も子供達に、そして保護者や指導者の方達に私の野球経験を通して "大切な事"を押し付けではなく上手く伝えられる人になるよう努力したいと思って子供の野球に携わる毎日です。
私が子供に野球を教える時に相談したかった恩師はもうこの世にはいない。
聞きたいことや、教えてもらいたい事が山ほどあるが、それは叶わない、健在している時に会いに行きたかった。
人生最大の後悔かもしれないが、多分恩師が聞いたら
"後悔してる暇などない!人に頼らず自分で答えを見つけろ!"
と言われるだろうな…