昨日、東京都中央区銀座7丁目の文化人放送局での11/27ヴァスコ・ヴァッシレフ&小出はるなコンサートに行ってきました。
切っ掛けは丁度チケット販売と東京都のコロナ規制の解除もあり、ヴァスコ・ヴァッシレフ氏の経歴を知ったので無理をしても行くべきと判断したのです。
当日の早朝起床、6時30分の高速バスで移動し10時の新幹線で午後1時過ぎ東京に到着し一階のコーヒー店で開場まで時間潰し。別行動の娘と合流し会場へ。
比喩でもなんでもなく、実際一曲目開始と同時に涙が出ました。小出はるな氏のピアニストとしての成長を見守っていた一ファンであったことも関係していたのは事実ですが、スタジオが小さいこともあってか全方向から聞こえるバイオリンの音の素晴らしさに涙腺崩壊の事態でした。なによりもピアノ伴奏とヴァスコ・ヴァッシレフ氏との息が凄かった。一瞬にして別世界に導かれるが如くとでも言うのでしょう。ピアノも小出はるな氏の技量のせいなのか音が素晴らしい。もともとがスタインウエイで製造100年を超えオーバーホールした逸品ですが素人の私でも理解出来うるのですから。
今回はそのスタインウエイの実力を遺憾なく発揮したと思います。帰宅してアーカイブで通して視聴しましたがその音は雲泥の差とも言えるような違いでショックでした。YouTubeでのアーカイブは音量調整の為に薄いものにならざるを得ないのは現実です。バイオリンとピアノの大音量はスタジオの特権で且つ小音量の繊細さを感じられるも同様です。「人間の耳では聞き取れない音も含めて生の演奏は楽器の性能を全て表現できる。その聴き取れない音域全てが感動を構成する」というようなことを50年近く前のFM雑誌(多分音楽之友社の週刊FM)で読んだ記憶があります。このことを追体験できたことの意味意義は大きいです。
さて、予定のあった娘を先に帰してスタジオで余韻に浸り帰路につこうとしてスタジオを出ると小出はるな氏が来客に挨拶中でした。失礼を承知で私も挨拶に参加。流れではるな氏のお母様ともご挨拶になりましたが、その部分は割愛させていただきますが、素晴らしいお母様であることは間違いありません。もっと喋りたかったのですが後にも人がいることもあり退散することになりました。
演奏曲はツィゴイネルワイゼン・タイスの瞑想・カルメンファンタジー・ポーギーとベス(サマータイム含む)・白鳥・いい日旅立ち・スイートメモリーそしてアンコールでハンガリー舞曲第5番でした。これは演奏曲が多分これだろうという程度で公式ではありませんし抜けている曲もありそうです。
さすがアンコール曲は圧巻でしたよ。