~love story~

~love story~

kat-tun に恋愛中のkokkoです。

日々の妄想を、勝手にSTORYにしちゃいました。

かってなかってな夢物語です。

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 このヘアスタイルは、私が思った以上の周りからの反響があった。
学校では、友達から、

「可愛い~似合う~」と、恥ずかしくなるくらい、ほめられた。

それから、生まれて初めてのラブレターまでもらってしまった。
入学したばかりで、やっとクラスのみんなの顔と名前が分かって、

ちょっと気が合う友達も出来てでイッパイイッパイの私で、

他のクラスの顔も名前も知らない人からのラブレターだったけど、
人生初のラブレターは私をtとてもハッピーにしてくれた。

 「つき合ってください、」

震える手で呼んだ手紙にはそう書いてあったけど、

私には雄ちゃんがいるので、丁寧にお断りしたけれど、
でも、こんな私を好きだと言ってくれる人が嬉しかった。
それから、学校帰りの渋谷で、何回も声をかけられるようになった。

ナンパってものを、経験した。
すごい。
なぜカリスマ美容師とか言われる人が、ちやほやされるのか、分かった気がした。
髪型一つで、ここまで変えてしまうってことを、私はここ数日で身をもって体験していたから。

 

 私は陸上部に入部した。

4月の体力測定で、走った1キロ走の結果を見て、

陸上部の顧問の先生に声をかけられたから。

中学の時は、これと言ってクラブ活動をしていなかった。

何部が盛んとかいうのもなかったし、

これといって、雄ちゃん以外に好きなものがなかった。

でも、わざわざ顧問の先生から声をかけてもらった時、

私は、

やってみようかな、

と思った。

雄ちゃんみたいに、なにかを一生懸命やってみたくなったから。

雄ちゃんみたいに、「夢」ってものを持ってみたかったのかもしれない。

なので・・、

雄ちゃんにもなかなか会えないでいた。

メールは、学校のこととか、陸上部に入ったこととか、

前と変わらなく、してるけど、

それから、私がヘアスタイルを変えたことも、

あの日の雄ちゃんは気づいていなかっただろうから、

伝えた。

自分でも、切ないけど、でも伝えた。


 雄ちゃんからの返信は、

最近、あまり帰ってきていなかった。

リサちゃんがいうには、近頃とても仕事が忙しいらしい。

学校もあって、仕事もあって、レッスンもあって、

今の雄ちゃんは、やることがたくさんある。

それなのに、あの日デートしてくれた。

そう思うと、雄ちゃんの優しさがイタイくらい嬉しい。
ただの、幼なじみで、しつこく好きだ好きだと、周りをうろちょろしている私に、
優しくしてくれる雄ちゃん、

本当に雄ちゃんが好きだ

 私は鏡をのぞき込むたびに、茶色に綺麗に染まった髪を念入りに梳かす。
いつどこで雄ちゃんにばったり会ってもいいように、、
それから、今度一緒に歩いても、少しは雄ちゃんに似合うように、
素敵な女の子になりたいと思う。


 

 その週の土曜日、私は美容院へ行った。
髪の色を、明るく染めて、長くてまっすぐな髪にレイヤーを入れて、
ふわふわにしてもらうつもりだった。
雄ちゃんみたいな、ついさわりたくなるような、ふわふわの髪。
それから、髪が茶色になったら、色つきのリップを買いに行くんだ。
茶色に似合う色で少し大人っぽい色。
雑誌から切り抜いたページを美容院の人に渡す、
にっこり笑って、その人は、
「きっと、にあうよ、」
と言ってくれた。

 

 私はさっきから何度も鏡を覗いて、その茶色くてふわふわになった髪をさわった。
思ったよりもずっとずっと、私の髪はすてきになって、
感動で、泣き出しそうなのを、ぐっとこらえた。
美容院の人は、

「そんなに感激してもらえると、嬉しいなあ」
といった。本当に感激していた。
 早く雄ちゃんに見てもらいたくて、私は色つきリップを買いもしないで、
雄ちゃんの家に行った。
リサちゃんが、
頬をピンク色に染めて、
「似合う~、可愛い、」

と言ってくれる。
それから、
「お兄ちゃんもきっとびっくりするよ、」
と言ってくれた。

 2時間くらいすると、雄ちゃんが帰ってきた気配がした。
雄ちゃんはいつも、玄関ドアを開けると、そのまま階段を二段とばしで上がってくる。
ひょいひょいひょい、3歩くらいで、2階まで上がってくる。
雄ちゃんの足音を聞いて、私の胸はとてもどきどきした。
リサちゃんが興味津々の顔で、私を見てる。
私はふわふわになった髪をまた触る。
リサちゃんは私の方を見てにっこり笑うと、

大丈夫、ばっちり、

と言ってくれた。

 リサちゃんの部屋の前で、雄ちゃんを待ち伏せた。
どんな顔をするか、数秒間の間にあれこれ想像した。
雄ちゃんが、
「おう、」
といって私の前で立ち止まる、
私が言葉を発するよりも前に、
「悪い、疲れてるんだ、」
といって、すっと私の横を通り、自分の部屋へ入ってしまった。
ばたんとドアが閉まった後、しん、とした。
いつもなら、

雄ちゃんは部屋に戻ると、すぐにオーディオの電源を入れる。

でも、今日は雄ちゃんの部屋はしんとしたままだった。
リサちゃんが、

ミカちゃん?
と心配そうな声を出す。
なれてる、こんなのは初めてじゃない。
私はいつもいつも雄ちゃんの周りを、ぐるぐると駆け回っている、
ちょっと間の抜けた犬みたいなんだ。
雄ちゃんが気まぐれでなでてくれるのを、必死に待ってる。
今日はそういう日じゃなかっただけ。
そして、
近頃、雄ちゃんが優しい日が続いていたから、少し欲張りになっていた。
さっきのうれし涙が、今は、切なくて悲しくて寂しい涙に変わった。
私は後どれくらい、雄ちゃんの仕草一つで泣く日を続けるんだろう。
きっとその日は、ずっとこれからも続くと思った。
一生続くんじゃないかってくらい思った。
だって私の思いはそれくらいの重さがあるから。
私は雄ちゃんが振り向いてくれなくても、雄ちゃんが大好きなのだ。


 ドラッグドローのショップには、
雄ちゃんと同じストラップはおいていなかった。
お店の人に聞いたら、
それぞれのデザインで、たくさんの数を作ってないので、

デザイン違いや、色違いならあるという。
雄ちゃんが、革ひもに、どくろの目のところに赤いダイヤの埋め込んだのを手にした。
でも、それは雄ちゃんとおなじじゃない。
「そっかー、ないんだって、」
雄ちゃんは赤いダイヤのどくろのストラップを私の目の前に差し出したけど、

私が首を横に振ると、

ストラップを元に戻して、お店を出た。
私は雄ちゃんの後ろに続いて、お店を出る。

 雄ちゃんは、バックポケットからケータイを出して、
ストラップをはずして、私の目の前にぶら下げた。
「これでいいなら、やるよ、はい、」
「いいの?」
「うん、入学おめでとう」
そういって、雄ちゃんがにこりと笑う。

私の大好きな笑顔。
私は雄ちゃんからそのストラップを受け取ると、もう一回じっとよく見た。
今の今まで雄ちゃんのケータイについてたストラップ。
さっきまで、雄ちゃんのケットに入ってた・・、
それだけで、私は顔がにやけてしまう。


 雄ちゃんと入ったマックで、

私のケータイに、雄ちゃんからもらったばかりのトラップをつけた。
ストローをくわえながら雄ちゃんが、
「ミカのケータイは派手だな~、」
と感心したように言った。
ピンクのボディにきらきら光るシールをたくさん貼ってある。

ストラップもとにかくきらきらとしたのが好きだった。

ビーズとか、クリスタルとか、いくつものストラップがついている。

私はそのいくつものきらきらしたのをはずして、

雄ちゃんからもらったストラップをつけた。

急にぐんと大人っぽくなったような気がした。
雄ちゃんが、
「なーんか、ミカっぽくないね、」
「いーの、」
私は、テーブルの上にケータイを置いて、眺めてみる。
「ミカも高校生かー、俺も年取るはずだわ、」
と、雄ちゃんが急に年取ったおじさんみたいなことを言った。
「雄ちゃん、親父くさい、」
「へーへー、」
雄ちゃんがストローをずずっと吸う。
私は、声を出して笑った。
嬉しくて嬉しくて、

世界で一番幸せなような気がして、どうしようもなかった。

雄ちゃんは、
「何がいいの~?」
と私のほうを見もせずにいう。
私がつないでいる腕をポケットに入れたまま、わしわしと大股で歩く。
私は雄ちゃんに遅れないように必死に歩く。
ぐんぐんと、センター街を歩いている人たちを追い越してしまう。
雄ちゃんは歩くのが速い。
そして、それに気づいていない。
背の高い雄ちゃんは、もちろんその分足が長いわけで、
雄ちゃんの一歩に私は何歩か踏み出さないと追いつけない。
これは大げさではなくて。
ぶら下がらないように、かなり気合いを入れないと、雄ちゃんの隣を歩けないんだ。
 でも、彼女とつき合ってた時、駅前で見かけた雄ちゃんは、

彼女の歩調に合わせて歩いていた。

隣の彼女を見るために何度も彼女の方を見ながら、
ゆっくりと歩いていた。
私は見上げる雄ちゃんの横顔を見ながら、

いつかはあんな風に雄ちゃんが私の歩調に合わせて歩いてくれる日を、想像してみた。
その画はきらきらと、光が当たっているみたいに私の頭に浮かぶ。
それだけで幸せな私。
「なに?」
雄ちゃんの横顔を見ていたら、急にその顔が私のほうを見た。
心臓が止まるくらいどきりとした。
「何って何?」
言葉が思いつかなくて、なんか怒ってるみたいな口調になってしまう。
雄ちゃんの顔がきょとんとする、私が怒ってると思ったんだろうか。
「いや、何って、」
雄ちゃんが言葉に詰まっている。
私は慌てて、
「あー、欲しいの決まってるの、」
と、雄ちゃんに言った。
「雄ちゃんケータイに、ドラッグドローのストラップつけてるでしょ、
あれと同じのが欲しい、」
「あんなんでいいの?」
「うん、」
雄ちゃんのケータイに、3ヶ月くらい前からついている、ストラップ。
編んである革ひもに、

シルバーの飾りが付いてるヤツ。
シルバーの雄ちゃんのケータイに、すごく似合ってる。
私のピンクのケータイには少しハードだけど、

でも、おそろいのストラップを
つけたら、私は、きっと雄ちゃんに会えない時でも、
元気になれると思う。


ずっと雄ちゃんが好きだった。
ちっちゃな頃から、雄ちゃんは私のヒーローだった。
いじめっ子なんて、簡単にやっつけちゃって、
いつも、「大丈夫?」
って泣いている私の頭を優しくなでてくれた。
学校で、好きな人の話をする時には、いつも雄ちゃんのことを思ってた。
好きな人のイニシャルはいつも「Y N」だった。
私が雄ちゃんに好きだというと、
「ありがとう、」
と笑顔で返してくれて、私はいつも嬉しくて、雄ちゃんの腕に飛びついた。
中学生になって、2つ年上の雄ちゃんは、とても大人に見えた。
でも、私を見ると、にっこりと笑ってくれて、
いつもみたいに、
「ミカ」
と呼んでくれた。
 雄ちゃんの卒業式で、私は思いきって、雄ちゃんに告白した。
離ればなれになっちゃう雄ちゃんにどうしても、自分の思いを伝えたかった。
「好きだよ、雄ちゃん、
ずっとずっと好きだよ、」
そういった私に雄ちゃんはにっこり笑っていった。
「俺もだよ、」
ちっちゃな頃から、するみたいに、私の頭をなでつけながら。
私は笑えなかった。
雄ちゃんの「好き」は
私が言っている「好き」
と全然違うのがわかったから。
それでも、私は子供の振りをして、雄ちゃんの腕に飛びついた。
「やったー」
って満面の笑みで。
それで良かった。
嫌われていなければ、嫌がられていなければ、

いつかは私のことをちゃんと一人の女としてみてくれるチャンスがやってくる、そう、信じていた。



 私の髪の毛は恐ろしいほど黒くまっすぐで、
短くすると、おかっぱ頭の金太郎みたいになる。
だから、仕方なく、いつも肩より長くのばして、結っている。
新しい制服を着て、鏡の前にたつと、このまっすぐで真っ黒い髪が、
不自然に見た。
今時の高校の制服は、絶対に、今時の子に似合うようにデザインされている。
そういう意味で、私は、少し、古くさい顔をしているのかもしれない。
鏡をこんなに覗いているのは、
今日、学校の帰りに雄ちゃんとデートの約束をしているからだ。

 高校が決まった時、

雄ちゃんに一番に報告した。

なんでも嬉しいことは一番に雄ちゃんに伝えたいから。

雄ちゃんは、オメデト、

といってくれた。

それから、

「お祝いは何がいい?」

と聞いてくれた。

私は、

「雄ちゃんとデートっ!!」

と答えた。

雄ちゃんは笑って、OKしてくれた。

 渋谷の駅前で待ち合わせをした。

私の進学した高校は、渋谷に近かった。

今日は雄ちゃんも渋谷に用事があるといってた。

 雄ちゃんは近頃とても忙しいみたいだ。
雄ちゃんの家に行っても、留守のことが多くて、

メールも時々返事が来るぐらいだった。

時々、っていっても、

高校へ入ってから、雄ちゃんに伝えたいことが多くて、

メールの数がぐんと増えたから、

雄ちゃんもどれにどう返事していいのか、

わからないのかもしれない。

友達には、

「そんなことしたら、フツー、ひくよ、」

といわれたけど、

雄ちゃんにはメーワクだとか、やめろとか、

一度も言われたことないし、返事も遅くなったりするけど、ちゃんとくれる。

でも、内心は、どう思ってるんだろう、って、時々思うけど。

 

雄ちゃんとの待ち合わせ場所に30分も早くついた。
私と同じように、誰かと待ち合わせしている人が、何人かいた。
みんな、すぐに待ち合わせ相手と会えて、

この場をあとにする。

 私はいろんな人を見ながら、

この中でやっぱり雄ちゃんが一番かっこいいと、満足する。
それから、鏡を出して、リップを塗り直した。

鏡の中に、真新しい制服姿の自分が写る。
やっぱり、私のこの髪はこの制服には似合わない。

「少しカラーリングして、切ったらいいのに、」

と、友達には言われた。
私の進学した学校は、校則にうるさくない。
先輩達は、思い思いの髪の色をして、カッコ良く制服を着こなしている。
学校の成績をキープしている生徒には寛大なのだ。
その反対に、成績が落ちると、すぐ留年になるらしい。
私はすっごく勉強が出来る方じゃないけれど、
勉強は嫌いじゃないし、大学へも進学したいと思っているから、勉強はがんばろうと思う。

「今時」と言われる高校生みたいに、

なんでも自由にしたいと思ってるわけでもない。
でも、私のコンプレックスのこの髪を、

この制服に似合うように、どうにかしたいだけだ。
 雄ちゃんの髪は、茶色くて柔らかくて、ふわふわしてる。

その髪にさわるととても気持ちがいい。

私はショウウインドウに写った自分の髪を、
雑誌に載っているいくつもの、あこがれの髪型に重ねてみた。
どれもこれも、自分に似合いそうな気がしてきて、

私はいつの間にか、にやにやとしていたらしい。
雄ちゃんの声が、
「なーに一人でにやにやしてんの?」
と後ろから聞こえて、びっくりした。
振り返ると、雄ちゃんが、笑いながら私の方を見ている。
雄ちゃんに会うのは5日ぶりくらい。
会うっていうよりも、私がいつも雄ちゃんを待ち伏せしてるというのが本当は正しいけど。

 雄ちゃんと私と雄ちゃんの妹のリサちゃんは、

小さな頃からの幼なじみで、

お互いの家をよく行き来していた。

リサちゃんは私の一つ年下で、

いま、私も雄ちゃんも通っていた中学校の3年生。

私の雄ちゃんへの気持ちを理解してくれてる、

大切な大切な友達だ。

リサちゃんは、雄ちゃんが早く帰ってこれそうだと知ると、

私に連絡をくれる。

「ミカちゃんだったら、おねえちゃんでもいいなー。」
なんて、素敵なことを言ってくれる。

そうして、私は高校も違って、

自分のことでとっても忙しい、雄ちゃんに何とか会うことが出来ている。


 私は雄ちゃんの前で、くるりと回ってみせる。
制服姿を見せるのは、初めてだ。
雄ちゃんは、左の眉毛を少しだけ動かして、
「いいんじゃないの、」
とあまり興味なさそうに言った。
私は、

「似合わない?似合うよね、?似合うって言え!!」
と雄ちゃんの賛辞が聞きたくて、雄ちゃんに迫る。
雄ちゃんは苦笑いしながら、渋々と言った感じで、
「あー、似合ってる似合ってる、」
といった。
私は雄ちゃんの腕に飛びつく。嬉しくて飛びつく。
雄ちゃんは、仕方ないなあ、というような顔で、手をポケットに突っ込んだ。
私は少し見上げる雄ちゃんの横顔を、幸せいっぱいな気分で見つめた。
ああ、やっぱりかっこいい。
雄ちゃんの彼女です、といえたらどんなに毎日が幸せだろう。
私が見る限りでは、雄ちゃんに今のところ、特定の彼女がいるとは思えなかった。
リサちゃんの部屋での待ち伏せで、

家に彼女を連れてきたことはなかったし、
いつもいつも雄ちゃんを見ている私が気づかないんだから、きっといないんだろうと思う。

過去には、そう多くないけれど、
雄ちゃんが好きになってつき合った人がいる。
でも、雄ちゃんの仕事が忙しくなるにつれて、彼女の顔を見なくなった。
雄ちゃんの落ち込みは一ヶ月くらい続いて、

それから立ち直った後は、多分いないんじゃないかなと思う。