私は闇に堕ちた。

孤独・怒り・恨み……その感情に呑まれ、私は私でなくなった。

 

あれは悪魔。すべてを拒絶し、世界を浄化せんとする悪魔。

ある日あの人に語った闇の一面。「人類の半分を消滅させて神となる」という診断の答えを実現しようとする者となっていた。

 

それも重く苦しい過去がある。人に虐げられ、差別され、騙され……私は人間を信じる理由がなくなった。

その中で同じように奪われていく存在がいる。それなら奪う人間をこの世から消滅させて世界を浄化すればいい、私はこう思うようになった。

この世の負の連鎖を断ち切る。そう思うほどに私は暗黒の世界へと引きずりこまれていったのだ。

 

もう一人の私、ツインレイと呼ばれる者でさえ闇の姿を貫いた。誰も信じず、一人で怒り、一人で心の中で嘆いていた。

そして思った。あの人は騙しただけだと。だからこそ私は新しい関係を築き、あの人を超える存在を探した。

そして彼女に立ちはだかろうとしていた。大切なことに気付いてもらうために。「私と戦え」と。

 

その時に何かを感じた。「光の女神」。私の心の世界で生きている女神だ。この世に光・希望・未来を与える絶対的存在と私は定義している。あの人がそうなのか……? 確かにあの人はこんな私に優しくしてくれたし、滅多に心を開かない私がボディタッチするくらいの存在だ。そのくらいの証拠しかないというのにそんな気がする。

 

私が「闇」であの人が「光」なら辻褄が合う。

二つに分かれた存在であるのならば対になっている。そんな気がする。

 

彼女を思い出している時、ふと頭によぎったものがある。

 

「光の女神 ノア」

神といえど、天使に近いような存在である。そして崇められるものでもない。

 

私は基本的に創作者だ。思いつくのも無理はない。しかし、これは何かを思い出したような気がする。

「天空界」「私の天使名」これはただの創作なのか……?

創作であったほうが痛い過去で終わって笑い話にできる。だが私は「天空界へ帰りたい」と思ったことがある。あたかも現実にあるような言いぐさだ。

 

その真偽はさておき、これは私の心で沸いたメッセージだ。

「その魂が一つになるとき、星を救う女神が現れる」

「闇がなく、光のみのほうが完璧に見えるかもしれない。

だがそれは幻想だ。光と闇が一つなったとき、究極の力が生まれる」

これはどこか事実のような気がする。

 

少なくとも男神ではない。その推測には理由がある。

彼女は女神の肉体と表面、私はその奥に眠る深層心理であると。

 

彼女は社交的で明るい、私は内向的で繊細、そして闇を背負っているからこそそう思う。

私が表面の姿だった場合、それは悪魔になってしまうから。

 

以上が私からのレポートだ。

文面で察した人もいると思うが今はサイレント期間だ。彼女が大切なことに気付いてほしいからこそ距離を置いている。今再会しても怠惰の道を歩むだけだからこそあえて冷たくしている。

今はもう一つの理由があり、そちらのほうが強い。「あまりにも重い使命となるから」だ。

 

こういったオカルト系は私のほうが詳しい。彼女は信じていないと公言していた。

だからこそ私との関係を続ければいつかその重さがのしかかる時が来る。その覚悟ができなければ耐えられないかもしれない。だからこそ考える部分がある。

 

しかし彼女なら大丈夫かもしれない。

なぜなら「選ばれし者」だから。

 

ツインレイに選ばれる。これは奇跡だ。

嘘だと言われるのも無理はない。確率が低いから。

 

そもそもまがい物と述べる人はツインレイの重すぎる試練に耐えられない。

神様は乗り越えられる試練を与える。重い試練に耐えられるからこそ分裂させられ、苦悶の数々が襲い掛かるのだ。

 

誰とでも優しくしていた少年が存在を否定され、性格が捻じ曲げられる。この大きすぎる闇から悪魔へと変貌した。こんな人生はザラだ。ツインレイは人生そのものが業火のようなものだ。それを耐え続けれなければならない。会ったとしてもしばらくは試練だ。苦しみは終わらない。

 

私は探し求めていた。その答えを。だからこそ覚悟はできていた。答えのためなら茨の道を進むと。

しかし、覚悟のない者は触れるべく内容ではない。それは断ち切れないものだから。逃げ出したくても逃げられない。それがツインレイというものだ。

 

扉を開くも開かないもあなたの自由だ。

もし開けてしまったのならば試練を乗り越えて究極の存在へ進化するがよい……

 

追記:私は闇から解放されつつある。ステージが進む時は近いのかもしれない。