前回の続きです。
※もはや前回更新日から一年以上開いている
※楽しみにしてくださっていた方には大和田常務ばりの土下座
※すみません思う存分石を投げてください
勇気を振り絞って言った。
言い方が失礼だったかもしれないけど、混乱した頭ではこれが精一杯。。
「あ、そうだったね!ごめんね」
とりあえず説明はお茶しながらでもいいかな?と言われたものの
よく事情がわからないままお茶をする気持ちにはなれなくて
「ここで話してほしい」とお願いしてみる。
道の端の方に移動して、「何から話したらいいのか…」と気まずそうな彼。
それでもじっと話し始めるのを待っていると、ちゃんと話さないとですね、と少しずつ話し始めた。
「あの、僕、ずっと婚活してるんです」
「はい」
「でも全然女性とマッチングしなかったんです。ほら、僕…決してイケメンではないでしょう」
「は、はぁ…」
「それで、マッチングアプリやってる友人に聞いてみたんです。その友人もイケメンではないのに女性と頻繁に会っていて、何かコツはあるのかと」
「(ま、まさか…)」
「そうしたら、写真はフリー素材のイケメンにしてると。会ったときに不快に思われる可能性が高いけど、それでも会えないことには恋愛にもならないからって…」
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なんということでしょう…![]()
(劇的ビフォーアフター的に)
そりゃ言ってることはよくわかるよ。
特にマッチングアプリのような「外見でほぼ決まります」的なツールを使用してると、なかなか先に進めない。
でもね?でもよ?
とりあえず取り繕っても、実際に会った後
うまく行かなくなる可能性の方が高いのは分かるよね?
目的が「女性と会うこと、食事すること」なら達成できるだろうけどそうじゃないでしょう??
話を聞いて押し黙ったわたしに、オロオロする男性。
「………事情は、分かりました」
「あ、良かったです」
じゃあお店に向かいましょう、と先に行こうとする男性に、「でも」と話しかける。
「嘘をつかれたのと同じだと思います。あなたを信用できないので、一緒に食事にはいけません」
すこし悩みましたが、言葉通り。
嘘をつかれたのと同じだと感じたのでごめんなさい、と一礼だけして反応も見ずに踵を返し駅の改札の中へ戻りました。
電車に乗り込んで、はあ…と大きなため息をついた。
写真詐欺。
これは立派な嘘。
加工とかじゃない。
別人。
こんなことあるんだな…と思いつつも
こういうことは避けられないだろうな…と
これから先を思うとため息が続くのでした。
保険屋さん 完
