文学作品としては知っていたのですが、読んでいなかった。
お勧めに偶然出てきたので、見てみようと思ってみました。
正解。
すごく面白かった。
19世紀初頭のロンドンが舞台で、
とすると18世紀末に産業革命が起こり、
結構富裕層が登場したあとの時代です。
貧富の差が激しくなった時代ですから、
日本でいうならバブル期と言えるのかもしれません。(?)
故に、出身は貧しくとも、裕福な男性と結婚することを
狙う女性が出てきてもおかしくないというか、
だからこそ「虚栄」が生まれるのでしょう。
虎視眈々と上に上ることを狙うベッキー。
対照的に裕福な家庭で特に不自由なく育ったアミーリア。
この二人が友人として関わるところから、
話は始まることになります。
ここからちょっとネタバレ。。。
ベッキーの世渡り上手というか、狡猾と言うか、
そういうところは確かに「虚栄を求める」人物と
言えるのかもしれない。
でも、最後のアミーリアの様子から、
ああ、そうか。
何を求めるかは人によって違うというだけかもしれない、
とも思わなくもないです。(^^♪
ともかく現代にも通じるものがありますので、
古めかしい話ではなく、現代のストーリーとしても
楽しめます。