ベルギー格下げ | 超・国家破産研究リポート ~あなたの生活・資産を守るために~

ベルギー格下げ

S&Pがベルギーを格下げしました。


格付けは従来の「AA+」から

「AA」へ、格付け見通しも、

「ネガティブ」としています。


ベルギーの格下げは約13年ぶりで、

S&Pの格付けではチェコ共和国、

クウェート、チリの自国通貨建て

格付けと同水準となっています。


理由は、銀行保証や政策面での

コンセンサス欠如、経済成長ペースの

減速で債務の削減が困難である

との指摘しています。


スタンダードチャータード銀行の

エコノミスト、トマス・コスターグ氏は

「ベルギーが今直面している政治危機を

無視するわけにはいかない。だがそれは

別としても、今回の格下げはいかに銀行

セクターの問題がソブリン債に波及するか

ということを良く表している。銀行セクター

全体の緊張が高まっていることを考えると、

問題は欧州の他の国も同様の状況に

陥るのかどうかということだ」

と述べています。


これで、今年に入りユーロ圏で

格下げされたのは、ベルギーの他、

スロベニア、スペイン、イタリア、アイルランド、

ポルトガル、キプロス、ギリシャ

となっています。


ユーロ圏全体にソブリン債リスクが

高まっており、いつ、どの国が破綻しても

おかしくない状況となっています・・・。


(参照 ブルームバーグ 11月26日)



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