大切な人の余命が短いと知った時に、今迄出したことのない頑張りが出来た。
「人は自分以外に愛しいものを見いだすことはできないものだが、その自分でさえも粗末にしてしまう」という話を聞いたことがある。
まさに、自分自身がそうだった。
家族さえ受け入れず、自分自身の大切さも分からず雑にしてきた。
その自分が、その人の為にと自分至上最高に動いた。自分でも驚いた。
人は誰かの為にと思うことで、自分の力以上の力が発揮出来るというのを実感した。
でも、結局は自分自身の為だったということにも気付いた。
延命を願っていたのは、ほかならぬ自分自身なのだから。
自分を知る機会となった。
有り難い。