桜雨…。


どうして空は白いのでしょう
心待ちにしていないのに

どうして雨が降るのでしょう
誰も望んでいないのに

どうして、どうして繰り返す
それが不条理なのでしょう




それでも、花は開きました
どうして開いてしまうのでしょう








オオシマザクラには
優しい光になりました



不条理の中でも探します
透明で見えない光を探します

白い花弁に透けて輝く
僅かな光を探してみます



人の歩みはソメイヨシノへ向かい
この子には、誰も足を止めない


「もう終わりだよ」「葉桜だね」


気の毒な会話が聞こえます

刷り込まれた印象
確かめることを忘れた人生
言い訳じみた行動
思い込みで生きてきた人生



「人は成長を続ける」なんて嘘ね




素通り…ありがと、今は助かる笑








木として眺めるソメイヨシノは
柔らかで優しいのだけど
花を探すと怖くなる

一斉に顔が向いていて
蕊の周りの花弁が赤くて、まるで

「パン屋に並んだアンパンマンパン」

これみたいで、怖い



ソメイヨシノの木の下は、苦手




花が好き、花を見たいから
お気に入りの木に通い続ける

春だけの逢瀬ね笑








前も話したっけ?
「桜もちの葉っぱ』はこの子ね

柔らかで大きくて、美しい
そして美味しい子


塩漬け、甘い餡と一緒
「甘いとしょっぱい」
↑これは、悪質よね…絶対


そうだ、和菓子屋さんに行こう








柔らかな光
透明な光
白と緑

これは優しさ



優しい見えるのは、たぶん
後悔と反省があるからなのでしょう




優しさは繰り返される
自責に苦しんだ結果だと思います

いつも後悔して
いつも苦悩して
いつも反省して
いつでも変われなくて
いつでも取り返しがつかない

ダメな自分、自己嫌悪



そんな積み重ね
こんなものだけは綺麗に積み上がる
この整然さは、ほんと皮肉ね

バカみたい、自分




こんな気持ちにならなければ
優しさを捨てられ、楽なのでしょう

優しさは「単語」という言葉だけ
辞書も引かないから知りません
知らないことは、教えないから
教えないことの過失




自責が無ければ
全てに瑕疵担保を付けるのでしょう

無期に



そんな風になりたくて
ちょっと努力しようと頑張る

頑張ってる最中ね笑




なれるかしら?
頑張れるかしら?








面倒くさいや笑





ねえ、桜の写真…写した?




ごめん、言い方を間違えた
「桜花」の写真、写した?




今年が無理なら
来年は必ず交換しよう

期待は希望に変わって未来を作る



期待も
希望も
未来も


実は、あまり好きじゃないけど
僕はワガママだから朝令暮改する

場所というブランドはいらない
ただの桜花が見たいんだ


花は、何処で咲いても花だから




当たり前の言葉を批判する前に
当たり前の言葉を使えるのか?

当たり前の言葉を留めているかしら?



天気予報の開花予想は
ソメイヨシノだけの話だと…当たり前

桜はソメイヨシノだけではない
↑当たり前



「当たり前」の指摘はいつも
「後出しジャンケン」なのよね



面倒くさいや笑








「明日までに写真を提出な」



ちょっと意地悪してみたい

ウソだから笑




二時間もオオシマザクラに
取り憑いていたら

人が集まって来ちゃった


群集心理よね、単純な
困ったから帰りました
ほんと、困った



いまの雨は、雪に変わるでしょうか?
冷たくて意地悪な…桜雨、春の雨



引き籠もって、何してる?





桜散る花のところは  
春ながら雪ぞ降りつつ消えがてにする

古今和歌集  75




消えないのは、花びら?

それとも?




もうすぐ花筏の季節です



Fin