至ってまじめ。

でも、暗いというのではない、ナチュラルでまじめ。

ものすごく気がついて、少しの事も見逃さない。

面倒くさがらず率先してやる。

いつも低姿勢。声はぼそぼそちいさめ。

私はいつも質問しまくり。

忙しそうにキーボード打ってても、キチンと返事してくれて、きちんと回答してくれる。

絶対にめんどくさそうにしない。

高圧的にもならない。

ちょっと待ってください。ときちんと言ってくれる。

至って同じ視線で、私に指導するというより、わかってもらおうとする。

私の語彙の少なさ、幼稚さ、雑さを気にすることなく飛びぬけて、本質だけを見る姿勢。

私のつたない英語に対して、つたない、という事もまるで感じていないかのような

信頼の置き方。

人をけして蹴落とさない。

社会をどう発展させるか、人間はどう成長していくか、に彼の興味はある。

人を育てる事、社会が少しでもいい方向に行くよう、たんたんと仕事する。

ガッツ込めて熱い力で進むのではなく、一つ一つ、小石をきちんときちんと積み上げるように進む。

無駄だと思われることなど何もないかのように、全てをこなしていく。

脈々と流れる透明な水をたたえ、ちょっと流れの早い小川のような。

たまに彼なりの和みにつながる冗談のような言葉を交えながら。

決して自慢せず、決して偉そうにならず。

彼は素晴らしい知識がある。でも決して知ったかぶりなどしない。

いつも自分があたかも何も知らないかのように、素直にまっすぐな質問をする。

横暴な権力にも、屈する事なく、身構えることも無く、正当に素直に立ち向かう。


あ、そろそろあきれられたりするかな、仕事結構おぼつかないしな、とこっちが思っていると、

彼は私がくすっと笑うような、冗談を言ったりする。

まるでそれが、私をどんなに救ってくれているか知らないような。。。

本当に知らないのかも。。。


そんな時私は彼を押し倒したくなる。



我ながらすごい落ち。