終末トレインどこへいく?

 

【評価】65点
ストーリー:★
キャラ:★★★
作画:★★★★
おすすめ:★★

判定:凡アニメ

 

【辛うじて途中下車はしなかったが】

監督:水島努×シリーズ構成:横手美智子の盤石タッグのオリジナルアニメ!

これは名作の予感がプンプンするぜ~!

以下、各話自分の心境の変化を一言で記載。

 

1話 → ふむふむ!突飛な設定で面白そう!

2話 → ん?まぁまぁまぁ…

3話 → あー、こういうやつ…

4話~7話 → お、おう????

8話 → なんだこのアニメ!!!(怒)

9~11話 → ・・・・・。

12話 → いや、なんだったん、これ?

 

って、振り返ってみれば期待してたの1話だけやんけ!

いや、もうほんと・・・・・え、水島監督どうした?

完全に電波アニメだったんですが!!

 

総括すると「制作側(てか監督)がやりたいことやっただけのアニメ」って感じだったかなー。

いわゆる「分かる人だけ分かれば良い」っていうタイプの作品です。

実際に「分かった振り」して絶賛してる方も大勢いますしね。

けどまあ、はっきり言って彼らは抽象絵画を絶賛する人間と同類だと思います。
自分では、独特な世界観が理解できる俺かっけー!って勘違いしてるんでしょうけど(笑)

 

ストーリーだけ批評すれば圧倒的クソアニメなんですけど、他の部分は概ね秀逸でした。もったいないと感じるほど。

EMTスクエアードが制作した過去作は若干不安でしたけど、本作の制作陣は精鋭が揃っていたのか何気に作画も3DCGもアニメーションは安定しておりました。

また、主人公4人のキャスティングもバランスが取れてて、静留を演技派の安済さん、撫子を安定の和氣さん、玲実役を演じた久遠さんという方は存じ上げませんでしたが良かったです。

晶を演じた木野さんは、昔は変な声の一発屋かと思ってましたけど、いつの間にかリアルな演技を担当できる声優さんになっていたんですねえ。

オープニング曲も好きです。このアニメのことは忘れても「ガタンゴトン、ガタンゴトン、シュッシュッ、トレイン」という歌詞は一生耳に残りそう。

 

と、一通り褒めたんで、あとはストーリーを一気に叩くだけやな!?

やっぱり第8話ですよ。期待が落胆に確定したんは。

脚本・絵コンテ・演出を水島監督ひとりで担当したエピソード。

1度寝落ちしたので2回見ましたがさっぱり意味が分かりませんでした。

8話のカオスこそが『終末トレインどこへゆく?』を象徴する回であり真骨頂を示したことは理解してます。理解した上で求めてないです。

99%のオタクは『ガルパン』のように、『シロバコ』のように、単純明快で万人が楽しめるアニメを待っているんです。

 

辛うじて最後まで完走しましたが満足度はかなり低め。

最終回の締め方も超モヤモヤする終わり方だったので「終わりよければ~」というわけにもいかず…

結局、終末世界が元通りになることはない半バッドエンドでしたよね?

7Gとは何だったのか?ポンタローとは何だったのか?葉香姫とは何だったのか?

すべてをブン投げました。

と言っても元から真面目に描く気などさらさらなかったのでしょう。

本作の世界観を真面目に考察しようとしてる人が滑稽でなりません。

上にも書いたように本作のストーリーはアニメ版「抽象絵画」だと思いました。

アニメでも絵画でも抽象に逃げたら終わりでしょう。

ただ、ストーリー以外は何れも素晴らしかったので惜しい作品だったと思います。

監督に振り回されたスタッフの方々、お疲れさまでした。