SYNDUALITY Noir

 

 

 

【評価】77点
ストーリー:★★★
キャラ:★★★
作画:★★★★★
おすすめ:★★★

判定:並アニメ

 

【もうちょっと評価されて良いが

うぅ…誰も見てないですか?(小声)

 

SFメカニックもので、2024年発売予定のゲームに先駆け、アニメ&小説&漫画、そしてプラモデルを同時スタートさせたメディアミックス作品です。

アニメも物凄く丁寧で頑張って作られた印象を受けました。

声優も事務所が売り出したいであろう実力派の方々が勢ぞろいしており、これは気合の入ったオリジナルアニメだと感じました。

 

が、しかし…これがメカニックものの厳しい現状。

オンエアスタート後、直ぐに空気アニメとなってネット上で本作が語られるところを見る機会は多くありませんでした。

たしかにリアル系のメカには取っつきにくさは感じましたけど、しっかり視聴すれば分かりにくい作品でもなかったのに難しいですね。

あと配信がDisney+独占だったのも痛かったかもしれません。

自分も第1話のテレビ録画をしてなかったら間違いなく0話切りですから。

独占配信は制作費をカバー出来るかわりに失うリスクが高すぎます。

 

前半で空気となった分割2クール作品ほど悲惨なのはなく、4ヵ月後に始まった後半…もはや誰が見てるんだレベルだったのではないでしょうか。

いや、中身としては1クール目以上に面白くなってはいるのです。

ヒロインのノワールから別人格ミステルが登場し、cvの古賀さんが一人二役を演じたり、シエルという1期からいたサブヒロインが視聴者の心を揺さぶる活躍を見せたり、見どころは沢山あったんですけどね…

もっと評価されて欲しかった、もっと視聴されて欲しかった、それが本作に対する印象です。

 

とはいえ、そこまでストーリーが突き抜けて面白かったとまでは言えないのが辛いところで、声を大にして勧めることも出来ないんですよね。

要所要所で見どころはあったとしても全体としては普通です。

ほんと昔ながらのSFアニメって感じで良く言えば王道、悪く言えば凡作…

視聴必須の作品とまでは言えないです。

主人公のカナタが魅力を感じにくいキャラだったのは残念でした。

周りのエリーやトキオは面白い性格しておりキャラ立ちしてたんですけどね。

肝心の主人公が一番つまらないキャラでストーリーを停滞させてたように感じました。

 

バンダムの期待を背負って始動したメディアミックス作品ですが、スタートダッシュのアニメが大コケしたせいか、目玉であるコンシューマーゲームは何と2023年発売予定から「発売日未定」に変わってしまいました。

また、プラモデルは発売して即、半額セール送りとの情報も見ました(以下リンク有り)。

ロボアニメ氷河期におけるいつもの大失敗ですね。

直近の『境界戦機』の販売戦略と全く同じルートを辿っています。

何度同じ過ちを繰り返せば気が済むのかな?

結局ロボアニメなんてものは『バーンブレイバーン』のように圧倒的変化球でも味付けしない限りは今の世の中絶対に流行らないのではないでしょうか。

力を入れて制作したアニメということは十分伝わっただけに残念です。