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個人的この1作

   響けユーフォニアム   

https://tv.anime-eupho.com/

 

日本が誇るプロダクションブランド京都アニメーションが手掛けた作品の中でも最高傑作のひとつ。

他の制作会社の追随を許さない映像美に加え、本作は音響面の拘りが抜群でまさに聴覚から視聴者の心を震わせた。

大会における合奏のシーンは尺を大幅に与えられたことで、アニメなのに実際の合奏団の演奏を聴いてると錯覚する。

 

ストーリーは吹奏楽部を舞台にした青春スポコン、プラスして濃密なヒューマンドラマもあるので見応えばっちりである。

主人公の黄前久美子は特別お洒落してるわけではない普通の女子高生で、楽器は花形ではない低音のユーフォニアムを担当している。

性格も天心爛漫とは逆にむしろどちらかと言えば一歩引いた現実主義者なのだが、一方でどこからか発せられる主人公オーラを有していて、作中全キャラクターから頼りにされるような女の子であり、他にいない不思議な魅力のある主人公に仕上がっていた。

吹奏楽に対しどこか冷めていた前半から一転し、内に秘めた情熱が爆発する第12話は必見。

 

サブキャラ一人ひとりにも各々ドラマがあり感情が絡み合う。

麗奈と香織先輩のトランペットソロを巡る対決は第1期最大の見所と言える。

2人が奏でる音の違い、壮絶な決着に呼吸を忘れること間違いなし。

1期で描き切れなかった人物もその後制作される2期、以後複数回に及び制作された劇場版で掘り下げられるので続編も視聴必須だ。

2期では久美子1年生編後期、劇場版では2年生編がストーリー展開され、2024年春オンエアのアニメ3期では3年生編が始まり、その全てが続きのストーリーになっているので。

 

 

ヒット作BEST3

 響けユーフォニアム 

 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 

https://danmachi.com/danmachi/

 

 グリザイアの楽園 

 

1位は「この1作」と被ってしまうが『響けユーフォニアム』以外はあり得ない。

正直15年春アニメは稀に見る不作期といって差し支えなかったものの、本作ひとつあっただけで、不作のアドバンテージを覆す価値があったと思う。

この1作が無ければ本当に語ることのないクールになるところであった。

 

2位は『だんまち』にしたが、ヘスティアがcvいのりんだったことと例の紐…以外はあまり印象に残っていない。

ただそれは個人的な印象で、2024年までに第5期が、スピンオフを含めるならもっと制作されているのでヒット作と言っていいだろう。

…申し訳ないが私は2期の序盤で視聴を止めたことは内緒。

 

3位はエロゲ枠の「グリザイア」の2期。

キャラの個別エピソードをオムニバス形式で描いた1期「グリザイアの果実」は面白くなかったと記憶しているが、一本道の「楽園」はストーリー的に大いにアニメ映えした。

1期がコケて2期でやや挽回したような作品をヒットしたと言っていいのか微妙なので入れるべきではないと思うが他に選ぶものがないので。

シリーズOPを歌うのは今は亡き黒崎真音さん…合掌。

 

 

 

 

 

 

 

こんな作品もありました

 プラスティックメモリーズ 

https://www.plastic-memories.jp/

 

 SHOW BY ROCK!! 

 

 終わりのセラフ 

 

『プラメモ』は刺さる人には刺さったようで一定の人気はあるようだが、個人的には設定に無理があり過ぎる稚拙なシナリオだった印象が強い。

「人間と同じ見た目をしたお手伝いロボット」の寿命が数年でそれを過ぎたら暴走するとかどないやねん。そんな欠陥商品最初から作るな!と。

ストーリーはツッコミどころ満載ながら作画等は素晴らしかった。

 

『SB69』はサンリオが手掛ける音楽バンド作品。

バンドシーン=バトルシーンでは、作画が3DCGアニメに切り替わり、キャラも二頭身のサンリオ風のデザインに変形するのが非常にシュール。3D映像自体は高クオリティであった。

企画の歴史は古く、2014年よりアプリゲームがサ終したり新規配信したりしたが、現在は活動休止中な模様。

 

『終わりのセラフ』は2クールで割と力を入れてた印象。

声優は当時の人気トップどころを全員集合させたようなキャスティング。

が、内容は夕方アニメっぽいけど別に面白いとは思えず…

成功を約束されたような形だったが振るわず続編制作は論外に終わった。