22/7(公式サイト)

 

 

【評価】62点
ストーリー:★★
キャラ:★★
作画:★★★
おすすめ:★

判定:凡アニメ

 

【なにがやりたいんだ、コラ】

アニメのタイトルは22/7と書いてナナブンノニジュウニ。

意味は、割り切れない円周率の近似値であり「無限に続く可能性」「想像の象徴」として名付けられた。だ、そうである。よくわかりませんw

放送前から秋山康プロデュースのアイドルアニメということが話題になった。

最後まで見終えた感想としては、二次元オタク舐めてるね、って感じだったね。

 

作画は悪くなかったのでアニメとしての出来は普通だったものの、コンテンツとしてはお世辞にも褒める気にはならない。

まず、みんな感じたことだと思うが、敢えて言ってしまうと声優の演技力。

明らかに3次元方面への展開を目論んだコンテンツということもあり、キャストは声優というよりアイドル志望の子を起用した模様で、特に主人公の滝川みうの棒読みが酷い。

この人をあえてセンターに据えたのはヤケクソというか、アニメなんてどうでもいいと感じているスタッフ(アニメ制作の人じゃなくて上の奴ら)の嫌がらせではないかと思うほどだ。

最終回までいくと1話のときよりは演技力も向上してきたように感じたので頑張っていたとは思うけれど、そうは言ってもしかしなぁ…やっぱ二次元コンテンツは「声」を一番重視せないかんのである。

棒読みで歌も微妙なキャラが、作中のシナリオで人気アイドルになってるとか説得力なさすぎだろうって話。

 

それでも一応は声優志望のキャストも何人かはいたので、普通に声優としてやっていけそうな声の人も少なからずいた。

桜ちゃんは金髪のことりちゃん(ラブライブの)みたいで結構好きになれた。

声優志望の子かアイドル志望の子かで演技力に明暗が分かれてた感じか。

関西弁の子の演技も良かったのに、コンテンツに嫌気が差したのかアニメオンエア中に活動を休止してしまったのは残念である。

 

次に悪かったのはシナリオ面。てかメインストーリー。

「壁」ってなにコラー!なにがしたいんだコラー!はっきり言ってみろコラー!って長州力ばりに毎週騒いでたわ。

本作の象徴みたいな存在だったんだろうけどねぇ、壁……ほんま宗教アニメみたいでクッソ気持ち悪かった、言い方悪いけど。

最終話でまさかの喋ったけど、声優を秋元康がやってたら(超絶クソ棒読みで)面白かったね。そんで最後に全員でボコボコにぶっ壊して大団円だったらストーリー5ツ星あげても良かった。(笑)

それがなんだろうか。あの終わり方。なにがしたかったのかサッパリで強引にライブして締めるとか舐めてるにも程がある。

類似アニメの"Wake Up, Girls!"でさえ最終話だけはちゃんとやってたのに。

また、メインストーリー以外では4~9話くらいまでは各キャラの過去話と掘り下げに割かれており、個々のエピソードを見るとまあまあ面白かったが、毎度家族や友達が死ぬお話ばかりで振り返ってみれば大分浅はかだったという感じがする。

 

総評としては、とことん二次元ファンを舐め切るやり方が大嫌いだった。

とりあえず、作画班など制作スタッフは最後まで頑張っていたのと、一部の声優が良かったことでクソアニメ判定はギリギリ逃れるくらいの作品である。

デジタルアイドルグループだか何だか知らないが、やはりアイドルアニメである限り、第一に二次元を大事にして欲しかったし、それが出来なければコンテンツの成功はあり得ないと感じた。

アニメの続編があるのかないのか不明だが、今後もソシャゲのリリースやライブはやっていくのだろう。メンバーの方々には頑張ってもらいたい一方でどう考えても泥船じゃないかという思いもあるね、正直。