折衷説・養殖問題を題材にした科学問題 | Science and Law in Society (SLS)~~中途半端も極めれば専門さ~~

折衷説・養殖問題を題材にした科学問題

前回雑に書いてしまったのだけど、

他学部社会人飲みと慶應飲み、幸いなことに会場が近いのですね。

だから直前まで迷うけど、クラスの他学部社会人飲みのハブ的役割をしているだけに両方参加するのが一番丸いのでしょうな。



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養殖問題だけじゃないけど、水と安全はタダで手に入ると思っている人が大半だからね。

しかも小さい子供を持つ親にしてみれば、食の安全ってのは真剣に考える素材。

この構造は小児科医と似てますね。



ちょっと前にディスカッション用に書いたものを載せます。




グレーなことをグレーとはっきり言える力は大事だなって思います。







『不安』『仮定』をテーマとするディスカッション用レポート


 2回の講義を経て思ったことは、科学的知見がない人々は例え生協組合のメンバーだったとしてもイメージで動いているということだ。我々が質問で『遺伝子組み換え食品が体に悪そうというイメージを持っているそうですが、お抱えの科学者がそのようなことを言うのですか?』と聞いたところ、『いえ、そういう科学者はいません。遺伝子組み換え食品反対派の論文を見ました』という答えが返ってきた。


 科学に精通している人からすれば笑ってしまうような受け答えであろう。そして、科学的知見を持った人が諭してあげればよいように思える。しかし、おそらくは事はそう簡単なことではない。というのも、生協の方々が自分たちの食べ物くらいは自分たちで決めたいと思うこと自体は何ら問題ないからだ(今流行の自己決定権で片づけてしまってもよいだろう)。


問題は、そういった生協の組合員のような一見正しそうな知見を持っている人が、あたかも正論のように『遺伝子組み換え食品は人体に悪影響を及ぼしますよー』と一般人に語ってしまうところにあるのだと考える。


 生協の人々が自分たちの考えていることを布教しようとすることは止められないとして、科学技術のインタープリターとして何をすべきか。私は、一般消費者がよくわからないもののうち『自分たちに害を及ぼすかもしれない』ものに対しては嫌悪感を示し、『体に良さそうである、またはそう言われている』ものに対しては好感を示す傾向から、インタープリターとしては科学者としての共通見解を示すことが大切だと考える。以下、これをインタープリター情報と呼ぶ。


 そして、それは『効果があるのか無いのかはわからない』というグレーなものに対しても言いきることまで含むと考える。さらには『遺伝子組み換え食品などの技術は未知な部分も多い。それでも将来的には普及せざるを得ないことや、法律の抜け穴を通してすでに口にしている可能性が高い』などの社会的な内容にも踏み込んで記述することまでが求められると考えられる。


 アメリカのFDAのように権威ある機関に育てることができるのであればそこから発信される情報にそれなりの信頼性が置かれるであろうし、明らかな誤情報が流れることも防げると考えられる。発信する情報も逐次アップデートされることで、科学の最新の知見を伝えることもできよう。


 話は飛ぶようだが、人々の不安は2種類に分けられるはずである。


①よくわからないけど体に悪そうなもの
②よくわからないけど体に良さそうなもの


そして、①についての直観を持つ人は例えば遺伝子組み換えについて、遺伝子組み換え食品のネガティブなエビデンスばかりを集めて、ポジティブな面を見ようとしない。②のケースは反対にネガティブなデータを集めようとはしないだろう。例えば、納豆ダイエットが流行したときに


『それって本当?』と疑う人はほとんどいなかったと推測されるのである。


 このどちらの不安に対しても、インタプリター情報は役立ちうると考える。