抗がん剤治療って何だろう…。

そう思ったのは、
母が腹膜癌になり、
辛い抗がん剤治療をしたにも関わらず、
副作用に苦しみ、亡くなった時…。

母は、腫瘍の痛みよりも
副作用に苦しんでいました。
先生や看護師さんも驚く程
副作用が酷かったのです。
特に手足の痺れ。
あまりにも酷く、
そのうち歩けなくなりました。

そんな副作用に耐えながら、
頑張って治療したにも関わらず、
良くなる事はありませんでした。

勿論、抗がん剤治療で元気になった人も
大勢いると思います。

でも、
母の場合はそうではありませんでした。

あの辛く苦しい治療をしても
良くならない…。
100%効果のある治療ではない。


恐ろしい…。


私はそんな思いを抱いてしまいました。


母が亡くなって1年後、
私が乳癌である事が分かりました。

既にステージ3C
末期の手前でした。

それでも私は、
抗がん剤治療をしない選択をしました。

今から4年前の事です。

抗がん剤治療をしなければ、
5年どころか2、3年で…と、
言葉を濁す主治医の先生。

私の余命は3年くらいなのかな…。

けれど、自分の選択が揺らぐ事は
ありませんでした。
なぜなら、せっかく産んだ子供達の
お世話をしたかったから、です。

当時、中3と小6になったばかりの息子達。
まだ私を必要としている子供達。

私は母と体質が似ています。
その上、
同じ薬が入っていると聞かされた時、
私も母と同じように、
人の何倍も副作用に苦しむかも…。


先生は、5年先、10年先を考えて!
と、一生懸命抗がん剤治療をするよう
私を説得して下さいました。

けれど、
5年後元気になったとしても、
子供達はもう、私を必要とする年齢では
ないでしょう。

私にとっては未来より、
子供達が私を必要としている現在の方が
大事だったのです。

副作用なく、3年でも元気に子供達と
接する事が出来ればそれでいい、
本気でそう思っていました。

例年ならば、
運動会のお弁当作りを苦痛に思う私ですが、
作れないかも、と思うと悲しく
何とか作って一緒に食べたい。
部活の応援にも行きたい。
卒業式、入学式に出席したい…。


母のように副作用が酷かったら、
何も出来ない…。

私は、子供と関わる今を生きたい。

そう思い、抗がん剤治療をしませんでした。


長男を産む前に私は、
3度流産しています。
4度目の妊娠で長男を産みました。

結婚してから5年後の事です。

次男を妊娠5ヶ月の時には、
子宮頸管無力症と診断され手術しました。
次男を出産後には子宮脱にもなりました。

そうやって産んだ子達です。

子供達が私を必要としている時期に
私は寝込みたくなかった…。

今を元気に生きたかった。

でもそれは、決して生きる事を諦めていた
わけではありません。
私に合う治療法を必死で探し、
少しでも長く生きようと頑張りました。

癌は、
確実な治療法のない、謎の多い病気です。
人それぞれ違います。
ならば、私に合う治療法が他にあるかも
しれない。

そうやって、先生や看護師さんの説得にも
応じず、抗がん剤治療をしない選択を
したのでした。



術後4年経った今、浮腫はありますが、
元気です。

これからも私は元気でいます。

気持ちで25%は治る

ある人から言われた言葉です。


そう、気持ちが上向けば、体調も良くなる。
全てがそうとは限らないけれど、
25%は治る。


母が人並みの副作用で元気になっていれば、
私も抗がん剤治療をしたかもしれません。

病院の心理士の方が、
自分自身の選択が正解だと思う、
と言ってくれました。

周囲からの反対があった為、
嬉しい言葉でしたぐすん

自分を信じよう。

まさに、私は命懸けの選択をしたわけです。



長くなったので、今日はこの辺でショボーン






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