岡部夫妻 | こぶたの学校・放課後ブログ

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南ヶ丘牧場の創業者の岡部勇雄氏は東京生まれ福岡育ち。大陸の新天地に憧れ、1927年に朝鮮半島へ。果樹栽培や植林の仕事を経て1933年、満州国の鏡泊学園に入学。理想農村の建設の夢を抱き、開拓人生の第一歩を踏み出す。学園は、運営難に陥って解散。

岡部氏はなお開拓実践を望み、満州北西の三河(サンガ)に転居し。白系ロシア人・コサック系農民の集落で住み込み働きを始めた。ここでは現地人の自治による協同組合が、乳牛の放牧管理と、牛乳・バターの加工を手掛けていた。生産販売の一貫体制を築く有り様に、氏は大きな刺激を受ける。

やがて日本人入植者の有志一同と共同体を形成。ロシア式の酪農と開墾に邁進。しかし敗戦とソ連の侵攻の中、1946年家族ともに帰国。

 

1948年、那須高原に一家で入植。酪農主体の開拓を決意し、翌年、南側に広がる傾斜地を南ヶ丘と名付け、まずはホルスタインを一頭。保健所からの指示で、中古のボイラーと殺菌機を調達。生産能力は一日200~300本ほど。販路を増やすため、直売所を設け、アイスクリームやバターの製造にも着手した。

最初期は「シルバー牛乳」の銘、次に「南ヶ丘牧場牛乳」とした。のち大手メーカーの普及品に対抗すべく、高付加価値を目指し、ガンジー種をメインに切り替え、現在の「ガーンジィゴールデンミルク」に至る。

南ヶ丘牧場の存在が知れ渡り、訪問者が増えた。岡部氏は満州開拓時代そのまま、ペチカで黒パンを焼き、牛乳を添えて客をもてなす。1965年までに鱒の釣り堀、乗馬、売店・レストラン・宿泊所の運営を開始した。観光牧場となっていった。すごい人物です。奥さんについての情報がないのが残念。詳しくは以下。

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