天にも地にも前に会った時よりも更に、その人は輝きを増していた。過去も未来も持たない男。掴んだ「今」を黄金に変える。だけどいくつか、感じたことを言わせて欲しい。平々凡々に生きる人々の時間は、決して色褪せてなどいない。高く高く飛ぶために今は走り続ける人々には、若木だけが持つ伸びやかさがある。そして私は、健気でも愚かでもない。慈愛の人間ですらない。やりたい仕事だから目指したのだ。天の星も地の花も皆、それぞれの生を生きている。ただ、それだけ。