農業のイメージをどう変えていくか | Agribusiness.com (ビジネスチャンスを産むバイオ情報サイト)

農業のイメージをどう変えていくか



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Science of Gardening


農業はかっこいい」というとどこかしら少し自虐的だと思ったりします。
農業の一般的なイメージとすれば、作業着のオッサンと農薬の袋。そして堆肥、、、。

もしくは逆に突き抜けて「自然と共存する生活なんてステキ☆」というロハス的な感じになるんでしょうか。
だけど「スローフード&ロハス大好き!」となると恵比寿のOLかよ、、、とか思ってしまいます。

個人的に考えるのは「社会で一番優秀な人材に農業に来てもらうにはどうしたらいいのか?」という事です。
今は大体、優秀な人は官僚、金融、コンサル、一流メーカーって感じでしょうか。最近は独立する人も増えましたね。そしてその中の選択肢に農業はありません。

色々な人に農業に来てもらうために今では国をはじめ色々と試みがなされているのは確かです。
その中にはメディア戦略ってのもあるのでしょうが、今の農業に対するメディアって正直あんまり格好のいいものではないかもしれません。だいたいが、「土と生きる」か「ステキな田舎ぐらし」みたいなの。
若者をひきつけるウキウキ感が足りないんですよ。農業やってもヒルズには住めそうも無いですもんね。

Science of Gardening は映像を使って農業の色々な面を紹介していくサイトなんだけど、こういう紹介の仕方って日本でも上手く使えないのかなと思いました。

トップページの文章に

LIKE ALL GREAT ENDEAVORS,
GARDENING IS BOTH A SCIENCE AND AN ART.
- 全ての冒険と同じように、農業は科学であり芸術です。

(gardening はあえて農業と訳しました)。

 
上で言いたいのは多くの人をひきつけるには、農業が「胡散臭くなくて、科学的で、産業としてしっかりと成り立っている。そして誰にでも成功するチャンスはある」というイメージを作っていく必要があるのではないかという事です。今のIT産業に持ってるイメージってこんな感じですよね(胡散臭いのも多いが)。だから多くの人が行くのでしょう。

そういうイメージを作っていくにはデザインとかで上手くプレゼンテーションしてるホムペもどんどん作っていけばいいでしょう。農業だから、、というのではなく、産業として不人気の日本の農業だからこそ、SCMだろうがPLMだろうがITだろうが経営戦略でしょうが今ある最先端の使えるものは全て使って産業として盛り上げていかないと駄目だと思ってます。

アメリカの穀物メジャーはこういう事をやってるんですよ。それがアメリカ農業が強い一因かもしれません。むこうじゃ、農家や農業研究者で億稼いでるひとって沢山いました。インディアナポリスの穀物メジャーの研究所の横の湖に豪邸が立ち並んでそれが全て農業の研究者のものだと知ったときに自分は本当にショックを受けました。金だけじゃないのでしょうが、金も必要です。
日本の農業はどこにいくのか。良くなるにせよ悪くなるにせよ、せめてやれる事はなんでもやっときたいですね。