狂牛病にかからないクローンウシはすでにできていた。 | Agribusiness.com (ビジネスチャンスを産むバイオ情報サイト)

狂牛病にかからないクローンウシはすでにできていた。

cow

まずはこの記事を読んでみてください。

nature publishing groupのニュース「狂牛病にかからないクローン牛つくり」。
内容をかいつまんで説明しますと、
1.BSEの原因となるプリオンは牛の特定のタンパクの変異によって作られる。
2.そのプリオンの材料となる特定のタンパクを持たない牛はプリオンを作れないんじゃね?
3.ということでバイオ技術でプリオンの元となるタンパクを持たない遺伝子組み換え牛を作っちゃいました。

ということ。2004年の記事で2005年の初頭には数頭が”作成”されていると書いていますんで、もうできてる可能性はありますね。そして厚生労働省のレポート「変異型クロイクフェルト ヤコブ病に係わる二次感染について」を読んでみますと(このレポートも面白いので興味のある人はどうぞ)、変異型ヤコブ病(人のBSEっす)の原因は主にBSE感染牛の消費によるものなので、牛がBSEの原因となるタンパクを持たないのなら人の病気も万事OK!となりますね。

個人的な感想としては、遺伝子変換の動物に対する消費者の抵抗は大きく、遺伝子組み換えで作られた牛がすぐに市場に出る事はないと思います。この記事によれば、この牛は抗体作成の研究など食用以外の目的に使用されるようです。ただし、将来的に牛肉の安全性が極めて懐疑的になったときにアメリカが遺伝子組み換え牛の導入を決める可能性は100%ないとは言えませんし、その為の材料はすでに準備済みっていうことっすかね。

けど月齢30ヶ月以下の牛からはウェスタンブロット(タンパクの検出技術)なりでプリオンが検出されないから安全っていってるんですよね。じゃー、ウェスタンで検出できる最低値以下でヤコブ病を発症させたり体内に蓄積っていうのは無いんすか?ちょいと調べてみますかね。知ってる人がいたら教えてちょ。
自分で納得しないとやっぱり、牛肉も食べたくないですしね。