神戸に住んでいたころ。乗っていた1969年式の赤いフォルクスワーゲン カルマンギアの幌屋根タイプ。まちがいなく私の車人生のピークでいまでも同じ車種を街で見かけたら胸が高鳴るのだが、雨が降ったら車の中なのに全身びしゃびしゃになっていたな、と、この連日の雨で思いだす。
やはり神戸に暮らしていたころ、ふと見ると土砂降りの雨のなか、実家の坂を降りたところの道路で、妖精のように美しい東欧系美女ふたりが、裸足でしかも下着姿で、はしゃぎまくっているのを窓から発見し、思わず家から飛びだしたのも夏の終わりのこんな季節。坂から下りたら妖精達は撤収していた。
今回のブルームーンカルテットのツアー、夏とおまえとブルームーン、じつに様々なシュチュエーションで演奏させていただき、とても有意義なツアーとなりました。ひとつひとつの思い出をここで語りたいのは山々ですが、心に秘めます。
||:やはり基礎。旅から帰ったらいつも、楽器の基礎練習に夢中になります。
より正確に、より無駄なく、より軽やかに、必要に応じたボリューム感で演奏できるようにといろんなことを試します。
そしてまた旅に出て、そんなことも忘れてひたすらライブして暴飲暴食する。そしてまた帰ったら:||
練習をできる環境に住みたい、という想いから、旅にでると街の外れや山の中の忘れ去られたような廃墟についつい目が行きます。そんなところにくらして自分と向き合い、そして鍛錬するのです。
しかし私の性格上、そんなところで仙人みたいに暮らそうとしても、やはり寂しくなって街に降りてきては酒場に入り、ついつい余計に盛り上がってしまうのでしょう。
そうそう、ジェットウォンのアルバム港町神戸、さっそく様々な反応いただいてます。
私の母はなんやらトロンという電気椅子に座りつつこれを聴いて、7曲目のサランヘヨ神戸のカラオケで歌おうとするのですが、どうしても「にじむ街の灯を~」(上田正樹:悲しい色やね)とメロディー混同するのには閉口しました。
妹の友人の主婦に送りつけたところ、3曲目と4曲目が長い。あとはまあいい。と、なんともハードボイルドな感想にほぞをかみました。
その問題の3曲目と4曲目、じつは実際の曲順とジャケットと歌詞カードの曲順が逆になっているのは、完全に私のミスです。
今はもはやそれをチャームポイントと言うようにしています。
近日、アルバム発売イベントがふたつあります。
まずは9/14新宿ゴールデン街5番街のマチュカバーにて、21~私の1日店長。
女将のまちこさんは、今回のジャケットを撮影してくれた素晴らしいカメラマンです。
当日はその生写真も展示したり、私が急に歌ったりして、めくるめくジェットウォン的な一夜となる予定です。
そして9/15は関内のライブハウスBBSTREETにて、オカマの越路ようこ、ブルース精神あふれる素晴らしいギタリストさいとうりょうじバンド、そしてじつは港町神戸のジャケットのレイアウトデザインを担当してくれた高知の歌姫矢野絢子、という個性豊かすぎるメンツでのレコ発イベント。ぜったい収拾がつきそうにありません。
詳しくは、ブログ情報あるいはスケジュールのほうで。皆様のお越しお待ちしています。
ジェットウォン、1日店長で私の店に来て!というラブコールは常に募集してます。(実際の飲食業務に関してはまったく使えませんが)
写真は先日、神戸のバー コラソンでの1日店長の模様。
本当の店長小田くんの娘直筆のタイトルが良すぎました。