変形性関節症の治療は保存療法を優先すべき | 両側変形性股関節症

両側変形性股関節症

2017/10/17両側変形性股関節症と診断

ginzaplus の佐藤 正裕さんのブログを読んでいたところ、まったく同感する記載を見つけたので引用させていただきます。

ブログの日付は 2014/12/31

ほぼ 4 年前のものですが、古さはまったくありません。

 

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腰痛の原因にも股関節の関与が指摘されるように、それだけ身近になりつつある変形性股関節症という病気。

しかしその治療方法はといえば、日本では未だ手術療法が主流です。

腰痛治療や膝の治療と比べても、日本の股関節治療は遅れをとっています。

各疾患、今世界ではできるだけメスを入れない治療、「保存療法」が注目されるつつあるにも関わらず、股関節の痛みのために医療機関へかかれば、手術を諭されることが多いことでしょう。

日本では保存療法に関する情報が極端に少ないため、プールや筋力トレーニングが保存療法だと思われている方も多いかも知れません。

ここginzaplusのプロジェクトとは、従来の股関節治療に問題提起を投げかけるのと伴に、日本における正しい世界基準の治療の実践を呼びかけ、「保存療法」の発展と普及を目指すことです。

新たに立ち上げたホームページでは、医師と理学療法士それぞれの役割に触れ、保存療法とは何か、その主導を握る理学療法士の本来の役目とは、また手術療法と保存療法の違いなど、初心者や素人の方でも分かり易いように、最新の情報を交えご説明させていただきました。

併せて、保存療法を経験された方たちのbefore/afterを提供させていただくことで、保存療法への理解を深め、未手術を望む方たちの勇気と希望をお届けできたらと、思っております。

 

きっかけとなったのは、定期的に日本各地で開催される講演会での毎回皆さんから寄せられる質問でした。

「保存療法ってなんですか?」
「何をやるんですか?」
「効果はあるんでしょうか?」

股関節痛を抱え整形外科を訪ねても、病院では保存療法の存在すら教えてもらえません。
杖をついて、減量して、プールに行って、痛いのは筋力がないからと、個性が無視されたアドバイスが延々と口にされます。
正しい情報が患者さんの元へ届かない、これは股関節治療に携わるプロとしてフェアーではないと、感じてきました。


欧州諸国をはじめイギリス、アメリカの各学術団体から標準的な医学的な根拠に基づく医療として、

“保存療法を優先すべき”と提唱されています。


最新の変形性股関節症のガイドラインの中身を以下に抜粋します。



この中ではっきりと示されるのは、
理学療法士の役割です。
保存療法で中核を担うはずの理学療法士が、日本では医師に圧倒され影を潜め、その役目を果たせないでいる現実に、私自身も不甲斐なさを痛感してきました。


患者さんが最も知りたい情報とは、

“手術に至らないための方法”、

“どうすれば手術を先延ばしにできるか”

 

また手術を終えられた方では、
“再置換を遅らせる、反対側が手術にならないために”
など、本来理学療法士が真剣に関わらなければならない分野です。

手術件数の削減に貢献できなければ、運動器疾患における理学療法士の存在価値も薄れることでしょう。


近年保存療法に関する報告が日本でも増えたとはいっても、医療保険制度の影響から実践できる医療機関は少なく、整形医師からも叱咤激励を受けるように、理学療法士自身がもっと在り方を工夫し、成長しなければなりません。

ginzaplusでは、現行の医療システムでは実現が難しかった手術だけではない、保存療法の実践に向け新しい試みを計画しております。

保存療法でまず大切なこととは、できるだけ症状の軽いうちから信頼のできる理学療法士との関係を築き上げ、いつでも何かあった際には、経過を振り返りフォローできるシステム作りです。
これが現在の医療制度下においては難しくなっています。

 

軽症でかかっても、定期検診と薬の処方、手術を待つだけの医療にすり替わりがちです。

手術後では、リハビリ期限が設けられ、それ以降は個々の努力に任せられます。

2014年ももう終わろうとしています。
様々な情報が錯綜し、規制の中、本当に患者さんにとって有益な情報を獲得し、ご自身の症状に合った治療手段に辿り着くことが困難な時代へと突入してきました。皆さんの直接の訴えこそが、私のエネルギーです。


ginzaplusは今後も、保存療法に関する最新の情報発信を心掛け、実績を積み重ねることで、社会全体から保存療法の理解の輪を広げる取り組みを行ってまいります。

 

出所:http://blog.ginzaplus.com/?cid=52347

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