この色紙も、色紙揮毫会で父が求めたものです。裏書きに「男鹿入道岬 柏倉清助 1972」とあります。

 学生時代に一度訪れたことがありました。ソフトテニス部の遠征試合があり、その帰りに立ち寄りました。10人近くで訪れた入道崎でした。この絵のような風景があったのだとは思うのですが、50年以上も昔のことです。雄大な、そして美しい大海原にに驚いたことを覚えています。

 入道崎、色紙の裏書きには「岬」とありましたが、どちらの「崎」「埼」「岬」も使われるようです。「入道岬」は、昔、漁に出た舟が戻れなくなり、その時、開けの明星に導かれて男鹿半島の岩にたどり着いたそうです。その岩を「明道(みょうどう)の岩」と崇めるようになり、その「明道(みょうどう)」が「入道(にゅうどう)」になったということだそうです。近くには入道崎灯台もあり、また、岬からの夕陽が美しく、日本の夕陽百選にも選ばれているそうです。

 その入道岩でしょうか、大きな岩を中心に、遠くに近くに多くの岩、その向こうに大海原。入道崎の豪快な景色が描かれた色紙です。もう一度見に行きたいと思っています。