1月1日から毎日1回投稿中

   ~ 小説 ~

~【彼女との人生】(46)
   ライブ前 ~

(ネタの構成)
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9月13日投稿の続き

登場人物
俺(私)=鴻上慎也
かをり=宮園かをり
幼なじみ=椎名龍
同じクラス=野坂裕子
龍の幼馴染=藤宮香織
藤宮さん友人=山岸紗季

【登場人物】
7月1日に投稿しています。
詳細は、そちらに

(前回の終わり)
開通橋を渡り、左側の繁華街を抜け
ビルの地下にある。
アンダースローへと向かった。


【ライブ前】

大塚さんのワンボックスカーで

かおり、藤宮姉妹、沙織、そして俺も

ライブハウス「アンダースロー」へ

家から一番近い駅から4駅北の県庁

所在地の駅前から、本流の芥川を超える

開通橋を渡り、左側の繁華街を抜けた

ビルの地下にある。

自宅からは、国道を北に行き車でおよそ

一時間くらいかかる。


ビルの前に着き車を止めて下りると

時間は、まだ2:30だった。

少し早いが、みんなを待たせて

地下のアンダースローへと下りた。

スタッフがいた。

「すみません、オーナーの小田さんは
 いませんか?」

「居ますよ、オーナー」

大きな声で呼ぶと、奥から

オーナーの小田さんが出てくる。

「Bank Rattan の香織です」

「今日は、よろしくお願いします」

「よろしく」

握手を求めてきた。力強い手だ。

私は、訪ねた
「あの、上に車止めてるんですけど」

「エレクトーン運んでいいですか?」

小田さんは
「いいよ」

「大塚さんの車で来てるんだっけ?」

「そうです、友達からの紹介で・・」

「早めに運んだ方がいいな」

「誰かに手伝わせようか?」

「大丈夫です、人はいるんで」

「それじゃ」

私は、地下から階段を登り。

「運んでいいって」
皆に向かっていった。



「じゃあ、運ぼうか」

大塚さんが、俺の方を見る。

「ああ、紗季ちゃんは車見てて」

「志穂ちゃんと香織ちゃんは、自分の
 ギター運んで」

「かをりちゃんは衣装だね」

「よし、行こう」

俺と大塚さんで
YAMAHA ( ヤマハ ) /
 CP88 88鍵盤ステージピアノ

の搬入をする。

ビルのエレベーターを利用した。



「おはようございます」

「今日は、よろしくお願いします」

俺は声をあげながら入っていくと

「大塚さん、久しぶりですね」

「小田さん、よろしく」
ふたりが親しげに挨拶してる

「こいつが、鴻上慎也」

「鴻上慎二の息子、あの社長だった」

「そう、今は船に乗ってるやつ」

「そいつの息子だよ」

俺は、
「よろしくお願いします」

「よろしく」

「鴻上さん君のお父さんは、俺も
 知ってるよ」

手を出す、小田さんだが

俺は、エレクトーンを持っているので

手を出せない。

小田さんが、「あ、無理か」

なんて笑ってた。

香織が、
「こっちにいるのが妹の志穂です」

「藤宮志穂です、ベースやってます」

「そしてエレクトーン弾いてもらう
 かをりちゃんです」

「宮園かをりです」

小田さんが、見ながら
「二人とも、かおりっていうんだ」

「なんか、ややこしいな」笑う。

「あとは、ドラム担当か」

香織が、
「いま、車を見てもらってます」

俺と大塚さんとでステージ上に

エレクトーンを置いた。

大塚さんが、
「車、移動してくるよ」

そう言って、小走りに階段を上がる。

小田さんが、
「あそこのスタッフルームの横に
 控室があるからそこ使っていいよ」

「他のバンドは、まだ来てないし」

「そうだな〔sympathy〕〔ねごと〕の
 メンバーは、開演ギリギリに
 来るんじゃないかな?」

掛け下りてくる音

「こんにちは」

「山岸紗季です、ドラム担当です」

駆け寄り、小田さんに向かって言う

「よろしく」強く手を握られ

紗季は、驚きを隠せないでいた。

「ドラムは、あれな」

ステージ上にあるセットを指さす


ドラムセットは、
YAMAHA ( ヤマハ ) /
 Recording Custom 20" 4pc Set

トップドラマーである

スティーブ・ガッド氏の協力を得て

より良いサウンドの実現に向けて

音質向上を最大限追及したとされる

新生レコーディング・カスタム。


実は、俺の家にあるのと一緒だった

紗季がこちらを向いて微笑んだ。

駆け寄って触れていた。

「触っていいですか」

「ああ、いいよ」

「てか、今日叩くんだから」

紗季がドラムを見ていたが、

志穂が、
「先に、控室に行こう」って

紗季に向かって言う。

俺は一人エレクトーンを設置してた。



「その辺使っていいのかな」

志穂が言って
「そこに置こう」

控室の一角に、かをりが荷物を下す

「どうしようか」

「先に着替えちゃう」

「そうだね」

「かをりちゃん、衣装だして」

バックの中を開けると制服の衣装

衝立があって着替えるスペースが

あり、一人ずつ着替える。

「かをりちゃん、ネクタイ結んで」

紗季が、お願いする。

「あ、ちょっとまって」

自分のネクタイを結びながら言うと

近くによって紗季の前に立つ。

志穂と香織、既にギター、ベースを

ケースから取り出していた。

「ちょっと、先にメークしよ」

紗季が言って、メイク道具を出す。


メークと言っても、簡単なものだ

かをりは、黒髪ロングヘアーの

高めポニーテールをし直しシュシュ

で飾る。

香織は、暗めの茶系のセミロングで

外はねインナーカラーのピンクを

強調するようにセットしてる。

紗季は、金髪に近い色に染めた髪を

外巻きにしてた。

志穂は、黒髪ショートでみんなを

眺めている。

「よし」香織が言って

「練習していいのかな?」

「ちょっと聞いてくる」

紗季が、扉を開けて出ていった。


かをりが、
「千社札、置いていいか聞かないと」

かをりも千社札をもって聞きに行く

紗季が、スタッフと話している。

その横を通り、オーナーの小田さんに

「すみません」

「あ、えっと宮園さんだっけ」

「はい」

「何かな」

「あの、これ置いてほしいのですが」

「何かな、ああシール」

「えっと、これ売るの?」

「いえ、配ろうと思って作ったんです」

「そうか、じゃ預かっておくよ」

「もう少しで受付作るから」

「そこにね、スタッフに言っとくから」

「すみません、お願いします」

控室に戻ろうとすると

紗季と慎也が話していた。


「かをりちゃん、練習していいって」

「藤宮姉妹、呼んできて」

紗季は、時々そんな風にいう

わたしは、控室へと向かった。



このあと

どうなるのか

つづく

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