1月1日から毎日1回投稿中

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~ 小説のネタの再投稿 ~

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 ~ 桃の節句の日 ~

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桃の香りが部屋を包み

揺れる光りが窓に映る

窓の外には月の明かり

月が雪の結晶を輝かせ

星の明かりは霞んでる

霞む記憶が私を狂わせ

狂気がこころを傷付け

瞳がうつる薫りの方へ

カゲロウの燃ゆる春べ

万葉集時代からの風習

細くなる炎は短い蝋燭

三段飾りには桃の節句

厄を退ける役目なのに

私はあの娘の虜になり

あなたの胸に突き刺す

サバイバルのナイフで

桃の薫りを上書きする

赤い鮮血が靴下に滲む

三年前の同じ日の夜べ

気だての良さの思い出

たったひとつの思い出

あの人が逝ってしまい

陰鬱と混沌と虚無の時

復讐を誓うそんな日々

無垢な命は知る事なく

奴の家に忍び込んだ俺

炎を見つめる僕の近す

あの娘はきょとんとし

警戒する事ない純粋さ

かけたのは優しい言葉

気だてのいい聡明な娘

いま留守で誰もいない 

声はあなたを思い出す

頭は廻り喉は熱く吐く

震えながら吐く声には

優しさの成分は皆無で

思い出さえも破壊衝動

私はあの娘の虜になり

あの娘の胸に突き刺す

サバイバルなナイフで

桃の薫りが漂う部屋で

奴は帰る気配すら無く

膨らんでくる後悔の念

戻すことの出来ない時

ふと我にかえり見つめ

私の事を止めるナイフ

感覚のない瞬間のとき

あの人の事は頭に無い

あの娘の事で頭を充す

不合理な衝動はどこか

どうしてなのか解らず

崩れゆく膝を床につけ

あの娘の頬に添える手

温かく優しい瞳をみる

鮮血などどこにもない

あれは幻わたしの妄想

後悔と言う名の私の涙

携帯のプッシュボタン

電話をかける牢獄の中

私を引き戻したあの娘

ほっとする私のこころ

もう戻すことの無い日

復讐などもう必要無い

純粋な心情に触れた私

こころを取り戻した私

あの日は戻らないから

この日から生きてゆく




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 ~ 桃の節句の日 ~

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~ 詞のネタの再投稿 ~

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