「いい話」に目を凝らしていく
9月の連休あたりから体調を崩して寝込んでしまい、どこへも行かず、誰にも会わず・・の日々でした。
早10月も5日。スッキリともいかないが、積み上げられた新聞を開いてみることから。弱肉強食を地で行くむごい社会の動きをどうしたら止められるのかなあと思いながらめくっていて、手が止まった清水真砂子さんの言葉。「戦争を生きのびるより、平和を生きのびるほうが難しいのでは」「平和を生きのびるための言葉」。
確かに、戦争のむごさを語ることで平和を語り、病との対比で健康を知ることも多い。朝起きて窓を開ける平和、一杯のコーヒーを愉しむ平和、ああだこうだと議論する平和・・いずれもささやか過ぎて気付かず、奪われてはじめて身に染みる。
平和な日常は、行き違いや不満もいろいろ生じるし、なんか陳腐に感じてしまうこともある。清水真砂子さんは「現状への不満や退屈さから、戦争を期待し、呼び込もうとする可能性もある。」と。そして、日常のハッとする瞬間に目を凝らす積み重ねで、戦争を呼び込む隙を減らしていくことはできるのではないかしらと言われていました。
寝込んでいる間に、ひとつだけ、9月26日(土)の子どもの権利条例研究部会にオンライン参加しました。そのとき、未成年者の選挙運動を禁止する公職選挙法は違憲判決(東京地裁)が出ましたねえと話題になりました。遅まきながら、私も記事を確認しました。原告のひとり竹島一心さん(19歳)は、『はらっぱ』(2023年6月号)の「納得できる校則に~ラップに思いをのせて~」で登場してくださっていて、提訴のときからその行方を注目していました。研究部会のメンバーそれぞれ、ユース交流事業や子どもの権利擁護活動などで竹島さんとつながっていることがわかり、うれしくなりました。
日頃、『はらっぱ』の出版や子どもの権利擁護の活動など、なんか手応えが薄いなあ、やる意味はあるんだろうか、と後ろ向きになることも少なくないのですが、「いい話」が聞けたなあと思ったのです。西成で「なんでやねん!すごろく」(子どもの権利を考えるすごろく)をやっていたら、参加した高校生から、なんでやねん!で終わっていたらアカン、だからどうする?を考えないとという意見が出たとの報告も聞きました。これも、いろんなことがつながっている「いい話」だなあ。
公職選挙法違憲裁判闘争は、地裁判決を受けて、さらに法改正を求めて控訴する方向とのニュースを見ました。『はらっぱ』は応援していきたいと思います。
日常の「いい話」に目を凝らして。