昨日撮った夕景である。
とは言え昨日のは70点くらいの美しさであった。

何故70点くらいなのか?

まぁ確かに昨日は夕焼けの色もそれ程濃い訳ではなかった。でも、それだけではない、ちょっと不思議な感覚を覚えたのもあったからだ。

話はこの夕景を撮る数十分くらい前に時間は遡る。


昨日はちょっと植栽の維持もあって外出し帰りにちょっと寄り道をした。そして、そのお店の駐車場で何気にいつもの様に空を見上げた。




その駐車場で何となく見上げた夕焼け手前くらいの空と雲は、なんだか厚みが無いと言うか奥行きが無いと言うか妙にペラペラな感じがした。

見ようによっては輪郭と色が若干ズレている様な

…とにかく何かいつもと違う感じがした。

『バグ…?』

そちら方面はそれ程詳しく無いが、そんな言葉頭に浮かんだ。眼のせいと言ってしまえばそれまでの非常にあやふやな感覚。



その時、何となくおれらは仮想現実の中の住人なんじゃないかと思えてきた。

マトリックスみたいに、おれの本体は何処かで培養液の中に浸かってコードを繋がれているんじゃないか?

それとも、ほんとはペラペラの身体の2次元の住人なんじゃないかとも思えてきた。


そう思い始めたら帰りの景色も、なんだか嘘くさいものに思えてきた。

実際?はこんな夕景なのかもね。