入学式の日から一週間経ったが優子たちA組だけはトップが決まっていなかった

 しかし、、

 

 教室の空気は今までに無いほどに張り詰めていた

 

 「大島優子、満月の日に待っている」

 「んあ?何言ってんだ?満月っていつだよ」

 優子がそう言った時には柏木は消えていた

 

 「なんだあいつ?まあ、タイマンか楽しみだな」

 

 「満月の日、、?」

 「おい、明日じゃねーか」

 「明日にはこのクラスのトップが決まるのか、、、」

 全員に寒気がした

 

=次の日=

 学校では優子と柏木がタイマンを貼ることで持ちきりだった

 「今日で、一年の各クラストップが出そろうぞ」

 「ああ、どっちが勝つんだろうな」

 そんな中、、、

 「あいつ何だったんだ?満月っていつなんだよ」

 優子はそう言いながら屋上へと行った

 

 「・・・・おっ、お前なんでここにいんだ?」

 「言ったはずだが、満月の日と」

 「えっ、今日だったのか?ワリーワリー、私そういうの興味なくてな

  ていうか、タイマンはるならもっとわかりやすい説明にしろよな」

 「・・・・」

 「で、やるのか?」

 「・・・・ああ」

 「おっしゃー、始めるぞ」

 「おらああああああー」

 柏木は優子の渾身の右フックを避けた

 「遅いな、、そんなものでは私には当たらない」

 「あはは、おめえ、すげーな」

 「いつまで、そんなに余裕でいられるか」

 そういうと柏木は目にも止まらぬ速さで優子の腹を蹴り飛ばした

 「うえ!!、、、、何だ?」

 「お前では私には勝てない」

 「ハハハハハ」

 柏木は優子の攻撃を避けながら確実に優子を仕留めていった

 

 ガクン

 優子が倒れた

 「熱き血潮の柔肌よ明日はもう、、ない」

 そう言って柏木が裕子にとどめをさそうとすると

 「おらああああああ」

 優子が突然立ち上がり柏木の腹を殴りつけた

 「うっ、、、、ゲホ、、、」

 「なぜ立っている」

 「やっぱり、喧嘩は楽しいなあ、私は喧嘩では決して負けない」

 優子の顔が変わった

 「いくらお前が本気を出しても私には勝て、、うっ」

 「私はお前の弱点を掴んだ、、、おめえの負けだ」

 そういうと優子は柏木を殴りつけた

 「うっ、、、どこにそんなパワーが、、、」

 そう言って柏木は倒れた

 「久しぶりに楽しかったぜ、、」

 そういうと優子は屋上から去っていった

 

 そして柏木は、、、

 あんなに強い相手は初めてだった

 柏木は負けたことよりも、優子がまだ本気を出していないことに気がついていた

 そして、彼女の本気を見てみたいと思った

 「私は、あの人についていこう」

 

 「優子さん、、これからよろしくお願いします」

 「あ?お前、敬語やめろよな、気持ちわりー」

 「いえ、私は負けたので」

 「あああ、それでもよお」

 「・・・・」

 「あ〜、もういいや、好きにしろ」

 「わかりました」

 

 「おい、柏木が大島に敬語で話してるぞ」

 「てことは、、」

 「大島が勝ったのか」

 その日のうちにA組のトップが優子になったことは知れ渡った

 

=ラッパッパ=

 「花ちゃん、一年Aのトップが決まったようですよ」

 「やっぱり、柏木ちゃん?」

 「横綱、違うらしいぞ」

 「大島優子だそうです」

 「へえ、」

 戸島はあの子かと思った

 「花ちゃ〜ん、何かいいことあったの?」

 「いや、楽しくなりそうだな」

 

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ラッパッパ

部長  戸島花

副部長 野呂佳代(横綱)

四天王 大堀恵 (めしべ)

    川崎希 (ノンちゃん)

   佐藤由加理 (ゆかりん)

   浦野一美 (シンディ)