「みーちゃん、にゃんにゃん、講堂いこ」 

 「この学校って不思議だね」

 「何が?」

 「普通先にクラス分けしない?」

 「あ〜、この学校は入学式の最中にクラス分けが発表されるんだよ」

 「変なの」

 「あはは、正直だねにゃんにゃんは」

 「まあね」

 「陽菜の場合正直すぎだけどね」

 「はあ?!」

 「でもさあ、この学校って可愛い子はいっぱいいるけどずば抜けてる子は

  いないんだね」

 「みーちゃん、女子校にイケメンはいないよ」

 「そうかなあ」

 「みーちゃん、入学式楽しみにしてな」

 「????」

 

=入学式=

 「それではクラス分けを発表します」

 「A組・・・・・・・・・小嶋陽菜・・・峯岸みなみ・・・前田敦子」

 「やったね、同じクラスじゃん!!」

 「あーよかった、陽菜友達いなくなるところだったよ」

 「B組・・・・・・・・・・・・・」

 「C組・・・・・・・・・・・・・」

 「D組・・・・・・・・・・・・・」

 「そして、Sクラスの発表をします」

 『きゃあああああああ』

 「えっ?何?」

 「まあ、見てなって」

 どうしたんだろう、まあ見てよっかな

 「Sクラス、増田有華、秋元才加、宮澤佐江、高橋みなみ、大島優子!!」

 『きゃあああああああああ』

 大島優子かあ優ちゃんと同姓同名だなあ

 「ねえ、Sクラスって何?」

 「学年で三人以上勉強面でも運動面でも国内トップレベルの人たちがいたら

  できるクラスだよ」

 「へえ、あの人たちがそうなの?」

 「そう、まあ、今年は別格だね、勉強面でも運動面でも国内トップ5が揃ってる

  からね」

 「やばっ!!!てかあの人たちのビジュアルすごくない?」

 「みーちゃんって本当に顔ばっかだよね」

 「顔は大切だよ、陽菜の初恋相手は可愛くないの?」

 「可愛いよ!陽菜が今まで出会った中で一番」

 「みーちゃんは誰がタイプ?」

 「わかんないや、あんま見えないから、あっちゃん紹介してよ」

 「増田有華、関西出身の姉貴系イケメン、学力は国内3位、運動は国内4位、

  高橋みなみ、身長は低いけどリーダーシップがあるイケメンかな、学力は4位で

  運動は5位、宮澤佐江、ザ・イケメン女子だよ学力は5位、運動は3位、

  秋元才加、兄貴系だけど結構乙女なところもあるハーフイケメン、

  学力も運動も2位、大島優子、明るくてこの学校で一番人気、でも怖がりで

  ちょっと泣き虫な妹系あの中じゃ末っ子感がすごいかな

  学力も運動も国内1位まあ、ギャップ萌えってやつだよ

  しかもなんとこの五人全員超お金持ち!!!

  ちなみに、全員初等部からの幼なじみ」

 「やっば、聞いてるだけでクラクラしてくるよ」

 「みーちゃん気になる人いた?」

 「全員気になるよ〜陽菜は?」

 「陽菜は大島優子かな、優ちゃんと同姓同名だし、性格も似てそうだから」

 「二人とも残念!!優子以外は彼女いるよ!優子も好きな人はいるっぽいけど本人

  がその人のこと好きって気がついてないからねえ超絶な奥手ですごい鈍感だし」

 「えー、それ早く言ってよ、峯岸にチャンス無いじゃん」

 「てか、あっちゃん今優子って」

 「ん?あっ私あの人たちと友達、たかみなと幼馴染みだからね」

 「えええええええええええ」

 「そんなに驚くこと?」

 「いや、驚くよ!聞いてないよ峯岸そんなこと」

 「だって聞かれてないもん」

 『生徒会挨拶、今年度は新入生挨拶と合同になります』

 「え?どういうこと?」

 「見てればわかるよ」

 『生徒会の皆さん上がってきてください』

 「皆さんこんにちは、今年度生徒会会長になりました大島優子です」

 『きゃああああああああああ』

 『優子ちゃーん』『可愛い〜』『優子ちゃ〜ん』

 「同じく生徒会の副会長になりました秋元才加です」

 『きゃあああああああ』

 『才加ちゃーん』『かっこいー』

 「同じく生徒会の副会長になりました宮澤佐江です」

 『きゃーーーーーーー』

 『佐江ちゃーん』『今日もイケメーン』

 「同じく生徒会の書記になりました高橋みなみです』

 『きゃーーーーーーー』

 『たかみな〜』『みなみ〜』

 「同じく生徒会の書記になりました増田有華です」

 『きゃーーーーーーー』

 『有華〜』『有華ちゃーん』

 

 陽菜は今固まっている、だって大島優子が優ちゃんにそっくりなんだもん

 ていうか同一人物でしょ、顔変わらなすぎ

 「・・な・るな・・・はるな・・陽菜!!」

 「みーちゃん?」

 「陽菜どうしたの?」

 「みーちゃん、陽菜見つけたよ!!」

 「何を?」

 「優ちゃん」

 「まさか、、、、大島優子?!あの子なの?」

 「うん、多分」

 「えええええええ」

 「どうしたの?」

 「あっちゃん、陽菜の初恋で今も好きな子あの大島優子だって!」

 「えっ?・・・・ふ〜ん」

 陽菜はなんとなくあっちゃんがニヤってした気がした

 「何?あっちゃん?」

 「いや〜、楽しくなりそうだね」

 「でもさ、話す機会とか無いんじゃない?」

 「あー、それならA組はSクラスと体育と理科と音楽は合同だから」

 「そうなの?!あっちゃん今度紹介してよ!」

 「今日、ホームルームに途中から来るはずだから帰りに話す?」

 「いいの?陽菜もいくよね?」

 「うん、、、」

 「どうかした?」

 「優ちゃん陽菜のこと覚えてるかな」

 「最初は初対面風で行けばいいんじゃない?」

 「そうだね、、、」

 緊張するなー