入学式が行われる体育館は殺気だっていた

 

 そこには優子、そして篠田麻里子もいた

 

 そこへ

 「あはっ、あははははは」

 一人の少女が何かを引きずりながら入ってきた

 一斉に視線が集まる

 

 彼女が引きずっていたのは、マジ女の生徒だった

 

 「おい、お前、何してるんだ?!」

 優子はそう言った

 彼女は爪を噛みながら

 「ねえ、怒ってる?」

 と言った

 「いや、別に」

 「ふ〜ん、そっか」

 彼女は突然引きずっていたやつをはなし、席に座った

 

 そして入学式が始まった

 「アイアム 野島 よろしく エンジョイ!!」

 変なやつ

 誰もがそう思った

 

 「ラッパッパ部長挨拶」

 空気が変わった

 「私がラッパッパ部長戸島花だ、よろしく

  今年のラッパッパは2年がいねーがどんどんかかってこいよ」

 

 ざわついた

 ラッパッパに2年がいないなんておかしい

 

 そんな中、興味なさそうにしているのが6名

 

 大島優子、篠田麻里子、笑い声の女・松井玲奈、聖書を読む女・柏木由紀、

 赤い髪の女・小嶋陽菜、見るからにギャルな女・板野友美

 

 戸島はそれを見て笑った

 

 「今年は有望そうなのがいっぱいいるな、一年のトップは誰になるのやら」

 

 一年A組 大島優子、柏木由紀

 一年B組 篠田麻里子、小嶋陽菜

 一年C組 板野友美

 一年D組 松井玲奈

 

 優子はA組に入った

 「ラッパッパか、戦ってみてーな」

 優子はこの時トップに立つことに興味はなかった

 ただ、喧嘩をして勝てればいいと思っていた

 

 「ん〜、どこ座ろ」

 「おい、そこは私の席だ」

 「あ?んなの決まってねーだろ」

 「いいからどけ!」

 「先に座ったもん勝ちなんだよ!」

 「てめえー、おらああ!」

 「なんだよ!!」

 そう言って優子が相手を蹴りつけるとそいつは数メートルとび、気を失った

 「あーだりーな」

 クラスの雰囲気が一気に変わる

 こいつには逆らってはいけない、誰もがそう思った

 しかし

 「おい、このクラスって柏木由紀もいるよな」

 「どっちがトップになるんだ?」

 「おい、大島の後ろに柏木だぞ」

 「・・・あれそーだな」

 

同じ頃

 

 「うちらのクラスのトップは決まりだな」

 「ああ、篠田麻里子がいる」

 「板野友美だな」

 「松井玲奈だな」