毎日のように行くコンビニに、
kojiを熟知した店員がいます。
買うものは、だいたいいつも決まってるし、
kojiのコンビニ滞在時間は数十秒だと認識してるので、
kojiが入店すると、すぐレジへ行き、適切な袋を準備し、
kojiを高速で処理しようと準備を整えます。
kojiがコンビニのレジ店員に求めるのは一つだけです。
「とにかく高速」
それだけです。
愛想とかいらないです。
「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」
とかもいらないです。
とくかく高速処理してくれれば、
「完全なる店員」と判断してしまいます。
kojiを熟知したその店員はその条件を満たしています。
「いらっしゃいませ」とか言ってそうなんですが、
蚊の鳴くような小さな声で何を言ってるのかわからない。
でも、バーコードの読み取りや釣り裁きが高速。
彼の手の動きに、機械のスピードがついてこない時、彼はいらつく。
それが頼もしい。
彼は、高速処理に全ての力を注いでいる。
kojiも「高速処理」には加勢する。
商品を差し出す位置や、バーコードの位置は、
全て高速処理向けの配置で差し出す。
缶コーヒーなど、丸いものは、彼がバーコード読み取るまで押さえておく。
読み取ったら、すぐ立てる。
kojiには、お金を出す作業が待ってるし、
店員の袋詰め前に転がったら、高速処理に支障をきたすから。
そして、財布を取り出し、
小銭入れにあまり小銭が入ってなさそうな場合は、
見切って、小銭入れは開けない。
無駄な確認は、高速処理に支障をきたす。
彼のバーコード読み取りは高速だ。
もたついている暇はない。
その場合は、すぐ札を出す。
札を出して、彼にお釣りを一任する。
その方が高速だ。
我々は、声を掛け合ったこともないけど、
「高速」でつながっている。
「高速つながり」だけの間柄だけだが、
kojiは彼を察することが出来る。
彼には、きっと逆風が多い。
声は全く聞こえないし、愛想もくそもないから。
「高速」だけでは、なかなか評価されない気がする。
「高速」の意気込みは、なかなか評価対象にならない。
笑顔、明るさなどが重宝されると推察できる。
そんな彼なんですが、
ある日、たぶん強烈な逆風が吹いた模様。
左頬に、おもくそシバかれたであろう青アザが出来ていた。
強烈な右ストレートか、右フックをくらった模様。
正直ビックリした。
客にシバかれたかどうかわからないけど、
青アザ作ってくるとは・・・
今まで、あうんの呼吸で高速を追求してきた同志がやられた!
誰が同志をやった!?
身体の痛みは、我々の高速処理に支障をきたす。
kojiにとっても、誰にやられたか気になって、
高速処理加勢に迷いが生じる。
その迷いを払拭するために、
「大丈夫ッスか?」みたいに声を描けてもよかったけど、
察するに、何度も聞かれているであろう質問をしても、
嫌がるだろうし、そもそも高速処理に支障をきたす。
だから声はかけなかった。
ふ~む。
こうなると、彼は「愛想」を意識し出して、
高速処理を捨てるかもしれない。
kojiのニーズに応えてくれなくなるかもしれない。
出来れば、高速で相手のパンチを避けてもらいたかった。
今、我々の「高速」が脅かされている。