イハクとシューレンの会話を聞いていたマスターは激怒した。
マスター「イハクーーー!」
その後、
ごちゃごちゃなって、
イハクも頭突きで応戦。
イハク 「しずまれぃマスター!」
マスター 「うぐ・・・まどかを実験に使っ・・・たな・・・」
イハク 「その通りだ。彼女を実験に使った。
しかし、それの何がいけない?
宇宙飛行士は全て実験体。
それ以上でも、それ以下でもないものだよ。」
マスター 「な、なんてやつだ・・・」
イハク 「キミは何も知らんのだ。
キミは・・・
そうか!日本人か!」
マスター 「そ、そうだ!日本から単身渡米してきた!」
イハク 「では知らんだろうな。」
マスター 「・・・」
イハク 「キミの国では人口が減少しているのだろう?
それでは気付かんよ。」
マスター 「どういうことだ。」
イハク 「日本と違い今世界では人口が増え続けているのだよ。
いずれ人は、地球で住む場所がなくなる。
ゆえに近い未来、
我々は増え過ぎた人口を宇宙へ移さねばならぬのだよ。」
マスター 「宇宙に・・・
宇宙に住む?」
イハク 「そうだ。
我々は、これから宇宙ステーションとは
比べものにならぬような巨大な都市を宇宙に建設する。
人々はそこへ移り、食べ、暮らし、生命を育んで
いかねばならぬのだよ。
そのための実験なのだよ。
時間は迫っている。
このプロジェクトは、人類に必要不可欠な実験だ。
まどかはその役割を担っている。」
マスター 「まどかが・・・」
イハク 「マスター、よく聞け!
我々がいる今というのは、
先人たちの実験と犠牲の上に成り立っている。
その偉大な先人たちと肩を並べる役割を担っているのが
まどかなのだよ。」
マスター 「な、何故まどかがそんな役割を・・・」
イハク 「我々は、地球全ての人々のあらゆる情報を
データベース化し持っている。
その中で、まどかは地球の女性として
最も平均的な女性だったのだよ。
だから彼女を使った。」
マスター 「まどかが最も平均的な女性・・・」
イハク 「そうだ!
だから彼女を日本から呼び寄せ、宇宙飛行士にした。」
マスター 「宇宙飛行士にした?
まどかは、自ら望んで宇宙飛行士になったのではないのか?」
イハク 「彼女は望んでいなかったよ。はじめはな。
しかし、我々は彼女のあらゆるデータを持っている。
データに基づいた対策を講じれば、
彼女を宇宙飛行士にすることなど容易いことだ。
そして、今回のプロジェクトを遂行する人間にすることもな。」
マスター 「なっ・・・
まどかは今回のプロジェクトの本当の目的を知っているのか?」
イハク 「彼女は知らんよ。
我々のデータでは95%、彼女がこのことを知れば、
今回のプロジェクトに参加しないと出たんでね。
だから彼女には告げなかった。
我々はそんなリスクを負わない。
彼女には今回どうしても行ってもらわねばならなかった。
我々は、彼女のサンプルがどうしても必要だったのだよ。」
マスター 「なんてやつだ!おまえは間違ってる!まどかー!」
イハク 「叫んでもムダだマスター!彼女は宇宙だ!」
マスター 「なぜ俺を宇宙へ飛ばさなかった。
ウダは宇宙飛行士でなくただのヒモ男なんだろ?
なら、俺でもよかったはずだ!」
イハク 「我々のデータでは、まどかとウダのマッチングが最高だったのだよ。
ウダは99.9%、まどかを落とし宿せる!
キミとまどかとのマッチングはウダに到底かなわなかった。
それだけのことだ。」
マスター 「(白目)・・・」
イハク 「彼女は本当にキミに惚れていたと思うかね?
否!
まどかは日々の訓練に忙殺され、本当の恋心を失っていたのだよ。
ゆえに、ただメルヘンの世界に埋没した・・・それだけのことだ。
ほら、見てみろ。
我々が地球からモニタリングされてるにも関わらず、二人は・・・」
マスター 「(さらに白目)」
次回 ~逆襲のまどか編~ ご期待下さい!