ホノカアと議員
映画ホノカアボーイを観て来た。
ほのぼのと緩さ全開な内容で、癒されながら、「ね~な。俺の身の回りには・・・」と
開けようとしたドアにはしっかり鍵がかけられていました。
どうやら、作者が昔、体験した実話を基にしているらしいのだが・・・
その作者が吉田カバンの代表の息子と知って、ちょっとげんなり・・・
権力者とまでは言わないけど、金持ってる息子なら出来そうなスローライフだな・・・って。
権力者と言えば最近、政治家の献金疑惑で盛り上がってたけど、
基本、政治家に悪くない、ズルくないヤツァいね~よって思ってる。
昔、といっても10年以上前、まだオイラが20才そこそこの頃、
友達にバイトと頼まれ、とある企業の代表をやってるおっちゃんの選挙運動を手伝ったことがある。
まだ、若僧で頭は三つ編みパーマのボンバーヘアなオイラは、「一応スーツ着て来て」と言われ
冠婚葬祭用の黒のスーツに赤シャツ、ノータイで行った。
今考えると、どう見てもチンピラだ。
自分では映画のレザボアドッグス気取りだったが、醤油臭い和の環境で育ったバカには
自分がチンピラな感じとは思ってもいないし、決まったとすら思ってる。
オイラを誘った友人は元ラガーマンのゴツイ、オイラの10倍は柄の悪い表情が出来る逸材だ。
普通の格好したって貫禄は充分。
完全に兄貴と舎弟の出来上がりだったように今は思う。
バイトの内容は野外の演説会場に直接行き、演説の時、適当に拍手をしたり、
最後の〆に万歳三唱・・・以上。
手渡されたバイト代は1000円か2000円くらいかと踏んでると、2万くらいだった。
「マジで!!」
ビックリした。
テーブルに並んでる、おにぎりを全部かち割ったら、中から札が出てくんじゃね~かと思った。
後日、友人に聞いた、
「何であんだけ地位も金持ってるのに、わざわざ金かけてまで選挙にでんだ?」
当然の疑問だった。
その当時のオイラには、仕事は夢か金が目的でするもんだと思ってたから。
彼は言った。
「ああ、言ってたよ。金も含めて色んなモン手に入れると、最終、地位と名声が欲しくなるんだってよ」
「日本を良くしようとかは無いのか?」
「無いな。ありゃ。当選したら全持ちで海外旅行連れてってやるって言ってたし」
「・・・・」
案の定、落ちた。
めでたいとは思わない。
もっとすごい奴が当選したんだと思ったから。