経済学では、人は合理的な行動をとることが前提となっているそうです。

でも、実際には人は必ずしも合理的な行動をするわけではありません。

人の行動をより現実に即して分析したり、そのことを踏まえて誘導することを研究する学問を、行動経済学といいます。

その行動経済学の中に、「現在バイアス」という考え方があります。

これは、将来の大きな利益よりも目の前の小さな利益を優先してしまうことだそうです。

例えば、夏休みの宿題を、夏休みが始まってからすぐに片づけずに、夏休みの終わりの方でようやく手を付けることがあります。

宿題をするということは一緒でも、先送りしてしまう傾向が、現在バイアスだそうです。

ダイエットの失敗や、依存症も、この考え方で説明できるそうです。

私もなかなか作業に着手しないので、気をつけたいと思います。

ちなみに、最近、「先送り」を「後ろ倒し」ということがありますが、何となく気になる言い方です。

 

絵は話と特に関係ありませんが、今年のボージョレ・ヌーボーは円安の影響で高くなるそうです。