小次郎講師が教えます!稼いでいる人はEMAを使っている | 小次郎講師の移動平均大循環分析

小次郎講師の移動平均大循環分析

小次郎講師/手塚宏二(こじろうこうし/てづか・こうじ)のブログです。

おはようございます。
安定的に儲ける投資家を育てたい小次郎講師です。
少し早いですが応用編の内容をテイスティングしてください!
「もう、応用編の話?早いですね。」と言われそうですが
近い将来、皆さんが歩むであろう道を先に見ておかれることで
ズレた方向に成長しそうになった時、調整が可能になります。
もちろん基本がシッカリ身に付いていないと
応用力は発揮しにくいですが
自分の将来像をイメージできている人は成長速度も早いです。
皆さんより先にトレーダーになられた先輩や
プロの熟練したトレーダーが重宝していることは何なのか
まずは今の自分と違う所を知ってください。
先にお伝えしておきますが
「プロの熟練したトレーダーは雲の上の存在だから
今の自分がどんなに頑張っても追いつけるはずがない…。」
そんなふうには思わないでください。
例えば行列ができるカレー屋さんの味を
家で頑張って再現してみたら少しだけ味が違った…
それぐらいのわずかな違いだと思ってください。
プロとのわずかな違いは
より美味しくする為に、選んだ素材が少しだけ違ったり
その素材を使うタイミングが少しだけ違ったり
そういう所がポイントだったりします。
この話は相場の世界でも同じです。
プロと自分のわずかな違いは
より利益を得る為に、選んだ素材が少しだけ違うのと
その素材を使うタイミングが少しだけ違うこと
そのポイントを、これから皆さんに知って頂きます。
知らなかったことを知ってしまったら
次の行動に取り入れていく…
初心者がプロになる方法です。
ここからが本題になります。
これまでの話には移動平均線が出てきましたね。
一般的に移動平均とは単純移動平均を意味します。
英語だと Simple Moving Average 略してSMAと表現します。
これに対してプロはEMAを使うこともあります。
英語だと Exponential Moving Average 略してEMAと表現します。
日本では指数平滑移動平均線と呼ばれています。
SMAとEMAの違いを知る上で役立つのが計算式を知ることです。
計算式と聞いただけでアレルギー反応が出てきていませんか。
簡単で難しくありませんから一緒に見ていきましょう。
(下記に図でも計算式を説明してありますから御覧ください。)
まずはSMA(単純移動平均線)の計算式から見ていきます。
指定期間に存在する値を足し算して、指定した期間で割る。
例:5日間に存在する終値を足し算して、5で割る。
そうして出てきた値が、5日移動平均線の値になります。
重要なことは指定期間全ての値を平等に平均していることです。
次にEMA(指数平滑移動平均線)の計算式を見ていきます。
指定期間に存在する値を足し算するのはSMAと同じですが
直近の値だけ2倍にしてから合計するのがポイントです。
(つまり直近の値だけ、もう一度足し算するのと同じ意味です)
そして 指定した期間+1で割る。
例:5日間に存在する終値を合計して
直近の値だけ、もう一度足し算します。
そして 5+1で割る。
そうして出てきた値が、5日指数平滑移動平均線の値になります。
重要なことは指定期間全ての値の中で
直近の値にだけ価値を2倍に見ていることです。
(分かり易くイメージして頂く為に、下記の計算式を御覧下さい)

SMAとEMAの計算式

著作権

※図のEMA計算式において
分子の部分に「昨日のEMA」という表現が用いられていますが
一番最初の「昨日のEMA」を算出する時だけは
厳密には「昨日の終値」を用いて算出することになりますので
(詳しくは別の機会に話させて頂きますので)
今回の重要な点は直近の終値の価値を2倍に見ている所を
聞き逃さないように お願いします。
では何故、EMAの計算式をプロが愛用するのかと言いますと
直近の終値を2倍の価値に見ることにより
移動平均線の動き方が機敏になるからです。
普段、皆さんが移動平均線を御覧になられる時に
線の左端を重要視されている方はいないと思います。
むしろ右端に近い部分の線の動き方を見て
「今後、右肩上がりは続くのか…。」というような
声が聞こえてきそうです。
その声の期待に応える動きを見せてくれるのがEMAということで
SMAよりも直近価格の動く変化を機敏に反映してくれます。
そうすることで、いち早く今後の動きを予測でき
誰よりも早く優位性のある価格で約定できるように
売買の注文が出せるタイミングを見極めているのです。
まとめになりますが
プロは誰よりも早く優位性のある価格で約定できるように
売買の注文が出せるタイミングを見計らっているために
直近の価格の動く変化を機敏に反映してくれるEMAという
素材にこだわる方がいるのです。
SMAという素材では出せない味がEMAには存在し
タイミングを機敏に知らせてくれるという点においても
EMAはプロに重宝されています。
しかしSMAは全く使う価値がないという意味ではありません。
SMAにはSMAにしか出せない素材の良さがあります。
そんな話も今後していきたいと思っていますので、お楽しみに。