皆さん、こんにちは。
久しぶりのブログの更新となってしまいました。
今日は「今日、サンプル本の製本をするよ」という連絡を受けて、市内の製本会社さんに行ってきました。
印刷物の制作に携わって20数年になりますが、「製本」作業を見学するのは初めてです。
「どんな風に行うのだろうか」と興味津々で伺ってきました。
着いてみると、すでに本文の折り加工は終わっていて、製本の最終工程の表紙と本文、見返しを重ねて接着する作業に入っていました。
これが製本機です。

1時間に400~500冊の本が作れるそうです。
この機械に既に「折り」が終わった本文と「見返し」(写真の黄色の色紙)が揃ったものをセットします。

よく見ると本の「背」にくる部分に何カ所も「切れ込み」が入っています。
この「切れ込み」を入れることにより、「表紙」と「本文」を接着する糊が良く浸透して強度が増します。
これで本を強く開いた時にも、バラバラになりにくい本になります。
機械に表紙をセットします。(赤い矢印が表紙、裏側のため、白く見えます)

その後、機械の左に本文をセットします。

本文が左から右に移動する時に、「背」の部分に糊がつき、その後、表紙と本文が圧着されます。
(赤丸部分の白いローラーの上を通る時に糊がつきます)

表紙と本文を接着する時に、しばらく機械が静止して確実に接着されていきます。
あっという間に「本」が完成していきます。

今回は2種類のサンプルを5冊ずつ、お願いしたため、次の本のための調整をしてもらいます。
ここの調整が狂うと表紙が斜めになってしまったりするので、細心の注意を払って調整します。

本文をセットして、一周まわってくると「本」が出来上がります。

また一冊

続いて、また一冊

あっと言う間に2種類のサンプルが出来上がりです。

このあと、三方の余分な紙を断裁して、本が完成します。

後日、完成した本を届けていただきました。大進堂のカンタン個人出版SymBookのサンプル本が完成しました!
今回、製本作業を見学させていただき、一冊の本が出来るまでには、いろいろな人の「良い本に仕上げたい」という思いが込められて出来ているのを改めて確認させていただきました。
ご協力いただいた本間製本様、どうもありがとうございました。
大進堂のカンタン個人出版「シムブック」はこちら↓
