皆様,こんにちは。
児島の弁護士です。
今回は,「京都でランチ」の記事を更新する予定だったの
ですが・・・私の今後の弁護活動のための覚書も兼ねて,
気持ちが新鮮なうちに,「初めての少年審判」について,
記事に残したいと思います。
(もちろん守秘義務がありますので,事件の内容そのもの
については控えます。)
先日,私は,少年の付添人として,はじめての少年審判を
無事終えてきました。
※ここで,少し用語説明を。
「少年審判」とは,
非行少年に対して,家庭裁判所が少年の健全な育成を
期するために事件を審理し,少年の性格を矯正し社会
に適応させるための適切な処分や措置を決定する手続
をいいます。
「付添人」とは,
少年のパートナーとして,少年の話を聞いたり,法的手続
等をとる者をいいます。
私が少年に初めて会ったのは,約2か月前でした。
少年を担当したのは今回が初めてであり,初回の面会はとても
緊張したのを覚えています。
しかし,私の予想に反し,とても愛嬌のある少年で,打ち解け
るまでに,時間はそんなにかかりませんでした。
しかも,少年ということもあり,頻繁に面会をしていたので,審
判までの2か月間,本当にいろんな話をしました。
事件の話,将来の話,そして漫画やテレビの話までも。
もちろん,少年に対して,厳しい話もしていたので,審判前の
数日間はさぞかし緊張したことだと思います。
しかし,審判の日,少年は裁判官に対して,自分の言葉でしっ
かりと,考えていること,伝えたいことを話すことができていま
した。
私と面会している時は,真剣な話はあまりしたがらなかった
のですが,裁判官の前でしっかり話せたところを見ると,この
2か月間,少年は自分自身に向き合い,いろんなことを考えて
いたのだなと思いました。
そして,審判の結果,なんとか,少年は少年院にいかずにす
みました。少年もだと思いますが,私も,本当にほっとしました。
別れる際,「もう次はないからね。頑張ってね。」と少年に声
をかけたところ,少年が手を差し出し,握手を求めてきてくれ
ました。
心を許してくれているんだろうなぁと思うと,本当にとても嬉し
かったです。
確かに,悪いことをしてしまった少年ですが,いいところをた
くさん持った少年でした。そんな少年が,これから頑張って
いく姿を近くで見守りたいという気持ちはありましたし,実際に,
今後,関与すべきかについて家裁調査官の方とお話をしたり
もしました。
ただ,弁護士がいつまでも関わることが,はたして少年の
将来にとってプラスなのか,関わることで自力での自立を
阻害することにはならないか・・・
別れ際まで迷いましたが,結論としては,私は,本人の力を
信じることにし,定期的に連絡をとるということはしない,
ということに決めました。
ただ,いいところをたくさん持った少年だったので,自分では
どうしようもないほど困った時は,私も,少年にとって頼れる人
の一人でいれたらと思い,「本当にどうしようもなく困った場合は,連絡してきていいからね。」とだけ伝えました。
この結論でよかったのかは,今はまだ分かりません(今後,
少年が再び非行を行った場合は,私が定期的に連絡をとって
いたら,もしかしたら防げたかもと後悔すると思います)。
その時その時は、自分なりに一生懸命やってきたとは思う
反面、この2か月を振り返ると,もっと少年に伝えられたこと
があったのではないかとか,伝えることに一生懸命になりす
ぎて,本人の話を十分に聞いてあげれなかったな等,後悔す
る部分もあります。
ただ,はじめての担当が,今回の少年で本当によかったと思い
ます。
私が,どの程度少年の人生に役立てたのかは分かりません
が・・・私自身は,はじめての担当が今回の少年だったからこそ,
付添人という仕事にやり甲斐を見いだせ,これからも,付添人
の活動をしていこうという気持ちになれた気がします。
人間ですから,これからも迷ったり,時には間違ったこともして
しまうと思います(現に,私も迷ったり,間違ったりの人生です)。
そんな中でも,いい面を失うことなく,少年らしく生きていってくれ
ることを願わずにはいられないです。
と今回は,初心忘れるべからず!で,自分自身のための記事
でもあるので,事実の羅列になってしまい,なんだか申し訳ない
です。
次回は,「京都でランチ」の記事の予定です。
夏休みも近いので,京都に行かれる予定がある方は,ぜひ
参考にしていただけたらと思います。
とても美味しいお店です,おすすめです☆